あらすじ
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いちばん身近で、いちばん謎?
「元素」のことがやさしくわかる!
●身近な暮らしにも、自分の体にも、宇宙にもある...?
「元素」のしくみをイラスト&図解でわかりやすく解説!
●元素を含んだ美しい鉱石や絶景を写真で紹介する特集も充実!
・「元素」ってそもそも何?
・「元素」と「原子」って何が違うの?
・人間って、どんな元素でできている?
・地球って、どんな元素でできている?
・「プルトニウム」はヒトがつくり出した元素?
・宇宙服にも一円玉にも使われる元素とは?
・「ウラン」は元々は着色剤だった?
・花火の色は元素で彩られている?
・元素を創り出す?「人工元素」のしくみ
・日本の元素?「ニホニウム」とは
・元素は星が爆発して生まれた?
・フッ素加工のフライパンはなぜ焦げにくい?
・「レアメタル」ってどんな元素?
・一番高価な元素ってなに?
・ルビーもサファイアも同じ元素?
・ダイヤモンドは人工的につくれる?
・「硫黄」は実は臭くない?
・「ヘリウムガス」でどうして声が変わる?
・「尿」から新しい元素が見つかった?
・元素の「周期表」ってどんなもの?
など
<電子書籍について>
※本電子書籍は同じ書名の出版物を紙版とし電子書籍化したものです。
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※本文に記載されている内容は、印刷出版当時の情報に基づき作成されたものです。
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株式会社西東社/seitosha
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
1テーマについて見開きで書いている。
グラフィックレコード/グラレコっぽい挿絵もわかりやすい。
周期表から見える元素の特徴など、化学の基本から、化粧品の元素についてなど、わかりやすく面白い。
知識がなくても興味があればだれでも楽しめる本。
Posted by ブクログ
楽しく学べるという意味では当たり本、というかセンスの良い本。分かりやすいし、それでいて浅すぎずに為になる。基礎もしっかり。デザインや写真が綺麗。鉱石や宝石の写真を眺めているだけでもテンションが上がる。
以下はこぼれ話的に楽しく学べたトピックス。
ー ランタノイド元素を複数含む鉱石をミッシュメタルといい、ライターの発火石などにも使われる。ネオジム磁石や医療用レーザーなどハイテク産業で多用される。
ー 原子核をぶつけて、人工元素を合成する。人類初の人工元素はテクネチウム。亜鉛とビスマスをぶつけて合成した原子番号113番の新元素がニホニウム。
ー 蛍光灯は電気を流したときに電極から出てくる電子と、金属元素である水銀原子がぶつかり、紫外線が出ることで、その紫外線が蛍光物質にぶつかり発光する。
ー タッチパネルは、酸化インジウムスズ製の透明電極で、Y軸方向の透明電極とx軸方向の透明電極を張り合わせて、タッチした位置を検出する。
ー 日本が飛ばした小惑星査機「はやぶさ」「はやぶさ2」では、電気の力で物質を加速して進むイオンエンジンが使われました。きセノンという貴ガス元素を推進剤に使います。原子に加えたエネルギーが効率よく加速に使われるため、キセノンが選ばれたのです。キセノンをイオン化し、そこに電圧をかけてキセノンイオンを加速・噴射し、その勢いで推進するしくみです。
ー リチウムは銀白色をした、すべての金属の中で最も軽い金属元素です。重さはアルミニウムの約5分の1で、ナトリウムのようにやわらかく、水や酸素と激しく反応します。20世紀になると、水素化リチウムを気球用の水素発生源としたり、水酸化リチウムを乗り物の潤滑油をつくる材料にしたりと活用されます。また、二酸化炭素をよく吸収する性質があるので、潜水艦用の二酸化炭素除去剤としても用いたとされています。リチウムは電子を放出しやすいので、電池に適した元素です。充電できる二次電池・リチウムイオン電池〔右図〕は、スマホ、ノートPC、電気自動車などのバッテリーに利用されています。まさに、現代の必需品に使われる元素といえますね。リチウムイオン電池を1985年に発明した吉野章博士らはノーベル化学賞を受賞しました。リチウムは、鉱床が一部地域に偏在するレアメタル。海水にも含まれているので、採取して採算の取れる方法が研究されています。
ー かつてフッ素はフロンガスの構成元素として、液体は冷蔵庫などの冷媒に、気体はスプレーの発泡剤などに用いられてきました。しかし、フロンガスが上空で紫外線で分解されると、放出された塩素がオゾンから酸素をもぎ取ってしまうことが 1970年頃に判明。オゾン層を破壊するため、世界中で使用禁止になりました。
ー 金とは別の原子同士を加速器を使って衝突させることで、金をつくることは可能。しかし、そのために使用するエネルギーに見合う量の金はつくれず、到底採算はとれないとされる。