あらすじ
この胸のときめき、どんな言葉にすればいいの?
アイドル・漫画・アニメ・映画・ゲーム…etc.
どんな「推し」にも対応できる推し語り術!
ぼる塾 田辺さん推薦!
自分の言葉で表現するのって、すごく大事。「やばい!尊い!」で片付けてたけど、ちゃんと言葉にして推しと向き合うと、推しのより好きなところが見えてきました。
推し語りしたい人の必読書!
あなたに「推し」はいますか?
応援しているアイドル、声優、バンド、YouTuber。
お気に入りのアニメ、漫画、本。
大好きな舞台、コンサート、ライブ。
あるいは、スポーツや釣りなどの趣味も、推しに入るかもしれません。
本書は、アイドルと宝塚をこよなく愛する著者が、書評家として長年培ってきた文章技術を「推し語り」に役立つようにまとめあげた1冊です。
SNS発信、ブログやファンレター、友人とのおしゃべり、音声配信などの発信方法ごとに、推しの魅力を伝える技術を伝えます。
推しを語るためには、語彙力や文章力が必要だと思われがちですが、それは間違いです。
必要なのは、自分の感想を言葉にする「ちょっとしたコツ」だけ。
そのコツさえ知れば、あなただけの言葉で推しの素晴らしさを語れるようになるのです。
ここでは特別に、少しだけそのコツをお教えします!
コツ1 自分の感情を一番大切にする
コツ2 妄想をこねくり回して、感想を生みだす
コツ3 よかったところを細分化するだけでも、あなただけの言葉になる
これって一体、どういうことなんでしょう…?
本書では、特別な技術や才能がなくても、「推しが大好きだー!」という気持ちさえあれば、誰でも語れるように説明しています。
さぁ、推しを語る準備、できていますか?
◆購入者限定ダウンロード特典付き!
「推しの素晴らしさを語る」発信方法ごとのまとめ
≪こんな方におすすめ≫
・推しについて、うまいこと言いたい
・推しを語ると「尊い」「最高」「やばい」という表現しかでてこない
・ファンレターやブログを書きたいけど、ネタが思いつかない
・推しを布教したい
・なぜ推しに魅かれるのか言語化したい
はじめに
第1章 推しを語ることは、人生を語ること
第2章 推しを語る前の準備
第3章 推しの素晴らしさをしゃべる
第4章 推しの素晴らしさをSNSで発信する
第5章 推しの素晴らしさを文章に書く
第6章 推しの素晴らしさを書いた例文を読む
おまけ 推しの素晴らしさを語るためのQ&A
あとがき
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
分かります! 分かります!
というそれこそ、ありきたりな“クリシェ”の言葉しかでてこない自分をもどかしく思っています。
自分の感動を相手に伝えるというのは難しい、「感動した」と言えば私が感動したことは相手に伝わるでしょう。でも私がどう感動したのかを思い通りに伝えることが難しいのです。
こうして本の感想を拙いながらも綴っていますが、いつも他の方の感想に「それを言いたかったのよ」と感心したり、羨ましく思ったり、自己嫌悪に陥ったり、しています。
三宅さんは、「言語化とは、いかに細分化できるかどうか」だと言います。
感情のオリジナリティは細かさに宿るそうです。
どんなにもどかしく情けなくなっても、自分の感情を表現する努力をしていこうと思いました。
Posted by ブクログ
推しを語る上での文章術ではあるけど、プレゼンしたり感想を述べたりするときの参考になる。
なりよりも著者があとがきで書いているように、SNSのリテラシーとして本書を読むべきだと思う。
Posted by ブクログ
映画にしても本にしても感想などを書いているとそれらしい、もっともらしい一言(「〜考えさせられた」とか「〜印象に残った」とか)でなんとなく書いた気になるのですが自分の言いたいことが表現できていない気がして嫌でした。
何とかしたいな〜と思っていた時にこの本が目に入り気になって手に取ってみました。自分の好きなこといわゆる「推し」について、どのように感想を書けば良いのかが具体的に語られており参考になりました。
好きという感情の理由を語ってみるとか、考えさせられたと言っても何を考えさせられたのか、どんなことを考えたのかを語ってみることが自分の言葉で語るということなのだなと、当然のことなのですが実感させられました。
また、書き始めるときには誰に読ませるものなのかを具体的に想定すること、書いた文章は修正してブラッシュアップすることが何より大事である(森見登美彦曰くプロとアマとの違い)なども印象に残りました。
少しずつ実践していきたいと思います。
Posted by ブクログ
推しについての言語化の素晴らしさが書かれているのがいい。
第三章(P103)以降は発信するターゲットの知識に留意した上で、何を伝えたいのか明確にして書こうとか、文章推敲手法などの汎用的な話とか前章までのの繰り返しとか。
~~
P7 推しについての発信で一番重要なこと。それは自分の言葉を作ること
P9 面白い映画を観たあとに、他人の感想を読む。すると、自分の感想を忘れてしまって、他人の感想がまるで最初から自分の言葉だったかのような錯覚を覚える・・・・・
でもこれって、危険なことですよね。
他人の言葉を、自分の意見だと思い込んでしまう。
自分の意見が本当はなんだったのか、よくわからなくなってしまう。
P11 「推しについて自分の言葉で発信する」ことのメリットは、 たくさんあります。
・推しへの解像度が上がる
・たくさんの人に推しを知ってもらえる
・推しについてのもやもやを言語化できる
・推しを好きになった自分への理解が深まる
P12 きっと推しを語ることで、あなた自身の「好き」がどこからきたのか、わかるはずです。推しを語ることは、あなた自身の人生を語ることでもある
P27 押しを語るときに一番大切なこと。それは「自分だけの感情」です。
P29 「クリシェ」
ある言葉がいろいろな場面で乱用されたことで、その言葉の本当の意味や新しさが失われてしまったことを指す用語です。
このクリシェは、感想を話したり文章を書いたりするにあたって、最も警戒するべき敵です。
クリシェこそが、あなたの感想を奪うんです!
①「泣ける」
②「やばい」
③「この漫画、泣けてやばい。すごく考えさせられた。」
悪いのは、この3つの言葉です。
じつはこの3つの言葉って、「感想界のクリシェ=ありきたりな表現」なんです。
P35 日本の作文教育には、ありのままの感情を書けば作文になる信仰があります。けれども、実際はそんなことはない。
文章の核が、「自分だけの感情」だとすれば、その核を包むものとして「文章の工夫」がなければ、他人には伝わりません。
P42 なんでよかったのかな?」「どこがよかったのかな?」という点から、思考という名の妄想を膨らませてみる。
「よかった」理由について、昔見たものや昔好きだった推しを引っ張りだしつつ、自分の妄想を広げていく。そんなイメージで考えるほうが、感想のネタはでてきやすいのです。
P46 「推しの魅力を伝えることは、自分の人生を愛すること
ここまでで、「自分の感情という核」の重要性、伝わる文章を書くためには「工夫で包む」ことが必要であること。そして「妄想力があれば感想は生まれる」ことの3 点をお伝えしてきました。
推しの魅力を伝えるのって、すごくすごく素敵なことです。自分の好きなものや人を語ることは、結果的に自分を語ることでもあります。
冷静に自分の好みを言語化することで、自分についての理解も深まる。それでいて、 他者について語っているのだから、自分じゃない他者にもベクトルが向いている。すると、他者の魅力や美点に気づく力も身につきます。
せっかく出会えた好きなものや人について語ることは、自分の人生の素晴らしさについて語ることでもある。
P54 もちろん本当に感動した経験って、自分のなかに留めておいてもいいんですよ。なにも無理に他人へ伝えなくても、自分の記憶として脳内に置いておくのも一手です。
しかし私は、「たとえ自分しか見ない日記やメモのなかだったとしても、自分の言葉で感動を言語化して、書き記しておくのはいいことなんじゃないか」派です。 なぜなら、自分の言葉で、自分の好きなものを語る――それによって、自分が自分に対して信頼できる「好き」をつくることができるから。
P56 好き」って、揺らぐものなんです。揺らがない「好き」なんてない。
自分も生きて変化していくのだから、好みも変わっていくのは当たり前です。もしくは、好きな相手が生身の人間だとしたら、相手だって変わっていきます。自分の思う通りに存在するわけがない。
「好きを言葉で保存する」
でも、たとえ「好き」が揺らいで消失したとしても、一度「好き」を言葉にして残しておけば、その感情は自分のなかに残り続けます。
もちろん、写真を残したり、グッズを置いておいたりすることも「好き」を保存するいい方法でしょう。
でも、一番鮮明に残る「好き」は言葉です。
「好き」は儚いからこそ、鮮度の高いうちに言葉で保存しておいたほうがいいんです。 そして、言葉という真空パックに閉じ込めておく。
いつかやってくる「好き」じゃなくなる瞬間を見据えて、自分の「好き」を言葉で保存しておく。すると、「好き」の言語化が溜まってゆく。それは気づけば、丸ごと自分の価値観や人生になっているはずです。
誰かにけなされても、自分が変わっても、推しが変わってしまっても。自分の「好き」についての揺るぎない言語化があれば、自分の「好き」を信頼できるはずです。
自分の「好き」を信頼できることは、自分の価値観を信頼することにつながります。 だって、好きなもので自分はできあがっているのだから。
自分の「好き」を言語化していけばいくほど、自分についての解像度も上がる。だからこそ、自分の「好き」の鮮度が高いうちに言語化して保存したほうがいい―――そう私は考えています。
ました。 そういえば、昔読んだ本のなかで、小説家の村上春樹さんがこんなことを言っていました。
走り続けるための理由はほんの少ししかないけれど、走るのをやめるための理由なら大型トラックいっぱいぶんはあるからだ。僕らにできるのは、その「ほんの少しの理由」をひとつひとつ大事に磨き続けることだけだ。暇をみつけては、 せっせとくまなく磨き続けること。
(村上春樹『走ることについて語るときに僕の語ること」文春文庫版より引用)
これって「好き」についても同じことが言えると思うんです。
もちろん好きなものや人との蜜月の間は、好きでい続ける理由がたくさんある。好きな理由で自分のなかが満たされる。
一方で、蜜月の期間が終わって、好きなものや人についていろんなものが見えてくると、好きでい続ける理由がよくわからなくなる。そんな時期が、いつかはやってくるのです。
そういうときって、好きであることをやめるための理由は、どこにでも――それこそ大型トラックいっぱいぶん落ちているものです。
だからこそ、数少ない好きな理由を言語化して、保存することに意味があるんです。 好きという感情の輪郭を、自分でなぞって確認しておく。いつか好きじゃなくなってにしておく。これって割と楽しいことだと思いませんか? も「ああ、たしかにこの時期、私はこういうものが好きだったな」と思い出せるようにしておく。これって割と楽しいことだと思いませんか?
P62 自分の「好き」を言語化するうえで、一番重要なことを伝えましょう。 ずばり、「他人の感想を見ないこと」です。
逆に言うと、「好き」を言語化するうえで一番NGなこと――それは、他人の感想を自分の言語化の前に見てしまうことなんです。
自分がまだもやもやとした「好き」しか抱えていないとき、ほかの人がはっきりとした強い言葉を使っていると、私たちはなぜか強い言葉に寄っていくようにできています。
いきなり話が大きくなりますが、歴史上の独裁者って、大抵演説がうまいですよね。 葉は、私たちの心を引きつける。 それはつまり、人の心をとらえる強い言葉を使うのが上手、ということです。
強い言葉って、「もともと自分もそういう考えだったのかもしれない」と思わせる力があるんです。共感を呼びさます力がある。それが強い言葉の定義です。
でも、他人の強い言葉に身を委ねすぎるのは、危険です。自分が思ってもみなかったことを、さも自分がもともと考えていたかのように抱いてしまう。すると、自分の 「好き」はおろか、自分の感情や思考、もともと持っていた言葉も見失ってしまいます
P66 すぐに白黒つけずに、もやもやをじっくり抱えたままにすることで、あなたが本当に感じていることや、考えるべきことがわかってくるのです。
詳しくは『スマホ時代の哲学失われた孤独をめぐる冒険」(谷川嘉浩/ディスカヴァー・トゥエンティワン)という本を読んでみてほしいのですが、私は「推し」についても「もやもやを抱えておく力」は重要だと感じています。
P70 自分の言葉をつくるための3つのプロセス
SNSで他人の感想を見る前にこのプロセスを踏みましょう。
①よかった箇所の具体例を挙げる
②感情を言語化する
③忘れないようにメモをする
P73 言語化とは、細分化のこと
具体例
一曲目に●●の曲がきたこと
●のタイミングのMCで「●●」という発言がでたこと
●のダンスがうまくなっていたこと
●の衣装がかわいかったこと
◎フィクション(小説・映画・漫画・舞台など)
・好きな/好きじゃないキャラクター
・印象に残ったセリフ
・なんかすごく心に残っている場面
・びっくりした展開
・結局最後までよくわからなかった心情
◎イベント(音楽ライブ・ショーなど)
・自分に響いた歌詞
・よかった場面/曲
・舞台装置で気に入った点
・ぐっときた衣装
・ぴんときた人
〇人(アイドル・俳優・ミュージシャン・芸人など)
・自分がなるほどと思った言動
・好きになったきっかけ
・今まででいいと思った現場
・好きな髪型や服装
・やってくれて嬉しかった仕事
P76 自分に嘘をつかずに挙げること。無理して「よかった点だけ」挙げるのではなく、「違和感を覚えた点」も含めて挙げることで、より自分の感覚を深く言語化することができます。腹をつかず、楽しくできる範囲で、具体的に感動した点を挙げるのがポイントです。
P77 感動ポイントを「細分化」すべき理由
細かく具体例を挙げることのなにがいいのか。
それは、感想のオリジナリティは細かさに宿るからです。
P80 感情の言語化には、パターンがある
P83 面白さとは「共感」か「驚き」である
歌人の穂村弘さんが『短歌の友人』(河出書房新社)という短歌の解説書で、こんなことを書いていました。
この短歌がいいと感じるのは、「共感」か「驚き」のどちらかである、と。
「共感」とは、自分も同じような体験や感情を知っていて、それをぴったりくる言葉にしてもらったことへの快感です。短歌だったら「あるある」と言いたくなるような瞬間をぴたりと切り取ってもらったことへの嬉しさである、と
P86 感想を言語化する3つの方法
「感想の言語化」とは、なぜその感想を抱いたのか、その原因を考える作業です。
◎ポジティブな感情の言語化プロセス
(1)「共感」(既に自分が知っている体験/好みと似ている)。もしくは、
「驚き」(今まで見たことのない意外性を感じる)のどちらなのかを考える
(2) 「共感」の場合
①自分の体験との共通点を探す
②自分の好きなものとの共通点を探す
「驚き」の場合
③どこが新しいと感じるのか考える
自分の知っている元ネタが多ければ多いほど、感想が言語化しやすくなる
P96 ネガティブな感情の言語化ブロセス
(1)「不快」(際立って嫌な感情を抱いている)。もしくは、
(2) 「不快」の場合
「退屈」(ありきたりでつまらないと感じる)のどちらなのかを考える
自分の(嫌な)体験との共通点を探す
②(自分が既に)嫌いなものとの共通点を探す
「退屈」の場合
③どこがありきたりなのか考える
Posted by ブクログ
タイトルどおりの本です(
言語化したいけどなかなかできてないから、
何か参考になれば、と予約して半年以上待ちました。
魔法の言葉はなかったけれど、
とにかくアウトプットしろ、というのや、
他人の感想を見る前に、感想をかけ、というのが
刺さりました。
こうしたレビュー書く前に
ついつい人の感想をみてしまうんですよね。
大河ドラマとか雑誌で追ってるほど好きな作品だと
即感想みるまでがセットって感覚があったけど…。
せめて好きな作品は、とりあえず自分の感情に向き合って、言語化する、を心がけてみようかな、と思いました。
想定とややずれていたけど、気づきを得ることができて、良かったです。