あらすじ
大胆不敵! 金田一耕助の事務所で起こった殺人事件。被害者は、その日電話をしてきた依頼人だった。あまりのことにさすがの名探偵も唖然とするばかり。その時、12月20日であるべき日めくりのカレンダーが何者かにむしられ、12月25日になっているのに気がついた……。降誕祭パーティーの殺人を予告する悪魔のような犯人。屈辱的挑戦を受け、名探偵の激しい怒りが燃える。本格推理小説の最高傑作! ほか2編収録。
カバーイラスト/杉本一文
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
悪魔の降誕祭 :渡米して成功した女性歌手の話、由利麟太郎先生でもあって途中まで展開似ていたような。こういう犯人設定は有名作がそこそこあるなかで本作はさほど印象に残らない(+背負ってきた人生の重さ等に味がある横溝正史の良さが出しにくい)けれど、自作の劇の内容まで騙しに使うのは渋い。犯人のクリエイティビティというか、なぜかクリスティ「葬儀を終えて」の自虐的狂言を思い出した。
女怪:最初だけながら伊豆も舞台としていいですよね。変装見抜けないものなのかなあ。。。出会い方の印象の違いがそこまで心理的に影響するのか?とはいえ哀切感が好きな作品。真相判明した時点でぷつっと幕切れにしたほうが余韻がありそうだけど、金田一耕助の恋愛が絡んだために書簡スタイルでこういう終わりになったのかも。タイトルがあまり内容にあっていない、他にいいのないかなと勝手に考えてみたりして。八つ墓村事件で高収入があったらしいけれど、依頼者(全く応えられていなかった)ではなく主人公からのお礼でしょう。
霧の山荘:メイントリックとしてエラリー・クイーンの『神の灯』(1935)風をやってみたかったのかもしれない。電車移動を絡めた小技なども少しクイーン的。同じ東京軽井沢間でも香水心中は車移動+渋滞でしたが。
Posted by ブクログ
金田一耕助、短編集。
何気に発横溝正史作品かも。面白かった。
悪魔の降誕祭のラストの怒涛の展開かやはり印象強い。あの言い回しだったり文字だけですごい圧を感じた。
女怪はちょっと切ない終わり。
なんか金田一耕助って意外と普通の人なんだと思った。もっと風変わりな変人的な造詣されてるイメージだった。
警部がもう相棒枠になってるから事件が起きた時のツーカーぶりよ。
長編も読みたい!
Posted by ブクログ
横溝正史のミステリ作品集『悪魔の降誕祭』を読みました。
『人形佐七捕物帳 新装版』に続き横溝正史の作品です。
-----story-------------
金田一耕助が悪魔のような犯人に挑む! 本格推理小説の最高傑作!
金田一耕助の探偵事務所で殺人事件が起きた。
被害者は、その日電話をしてきた依頼人だった。
彼女は、これから殺人事件が起きるかもしれないと相談に訪れたところ、金田一が戻ってくる前に青酸カリで毒殺されたのだ。
しかも、その時、十二月二十日であるべき日めくりのカレンダーが何者かにむしられ、十二月二十五日にされていた。
降誕祭パーティーの殺人を予告する犯人とは―(表題作より)。
そのほか「女怪」「霧の山荘」の全三編を収録。
本格ミステリの最高傑作。
-----------------------
1950(昭和25)年から、1958(昭和33)年に発表された金田一耕助シリーズの中篇~短篇ミステリ3作品が収録されています。
■悪魔の降誕祭
■女怪
■霧の山荘
■解説 中島河太郎
■愛すべき名探偵――金田一耕助 山前譲
金田一耕助の事務所で起こった殺人事件という大胆かつ屈辱的な犯行と新聞の切り抜きの裏表が印象的な『悪魔の降誕祭』、
まさか、愛する人と憎んでいる人が… 金田一耕助の大失恋と悲劇的な結末が印象的な『女怪』、
殺人事件なのか狂言なのか… 虚実の入り混じった展開が愉しめる『霧の山荘』、
どの作品も愉しめました… 今度は長篇を読んでみたいな。