あらすじ
間近紀子が通う高校で、授業中に女生徒の一人が突然錯乱し、教師を殺害してしまうという事件が起こった。昼休みに食堂で飲んだコーラに麻薬が入っていたのが原因らしいが、何故学校に麻薬などが持ち込まれたのか? 紀子は知り合いの実業家・野田と組んで、事件の裏側を探り始めた……。女子高生のM・間近紀子と、やくざまがいの実業家のN・野田重人の異色コンビが初登場! シリーズ第一弾。
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Posted by ブクログ
アガサクリスティのMかNかへの尊敬(オマージュ)を表した題名。
中身は真似ではないので、
赤川次郎の代表作と呼んでもよいと思った。
女子高生のMと
中年やくざのNが
真犯人,殺人者を追いつめる。
こんな痛快な物語が赤川作品にあったとは。
申訳ないが、三毛猫ホームズものより数段面白いと思った。
Posted by ブクログ
【最高のエンターテイナー赤川次郎を見縊るな】
お洒落な純文学だけが文学ではない。人を楽しませられなければどんなに難しく哲学的でも、それは読めない洋書と代わりないのだから。
赤川次郎を酷評した事がある。『血を吸う花嫁』だったか。あの時私は赤川次郎の作品を安っぽい三流ミステリ。と書いた。
しかし、彼は素晴らしいエンターテイナーであった。本書を持って確認できる。読みやすく、想像しやすく、分かりやすく面白い。これは中々できることではない。疲れたときに読むには最適で、さくさく最後まで読める。
赤川次郎を侮っていたのは誰よりも僕だけど、陳謝しこれからは本棚に入れていこうと思う。
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Posted by ブクログ
“MとN探偵局”シリーズ。
間近紀子(M)と野田重人(N)のでこぼこコンビによるもの。
紀子は女子高生、野田はやくざまがいの実業家。
ふとしたことから紀子のボーイフレンド、哲郎が殺人事件の容疑者にされてしまい、哲郎の上司であった野田に紀子は協力を求めるのだけれど…という出会い。
このコンビによる2つの事件が描かれている。
赤川さんの作品には快活な女の子がよく登場する。
同姓として、読み手として、スカッとする感じの子が。
読み心地の良い、赤川作品。
Posted by ブクログ
MとN探偵局シリーズ第一作。赤川さんの話には度胸のあるヒロインが多いですが、このヒロインもその一人です。アンバランスな組み合わせが良い感じでした。