【感想・ネタバレ】子どものSOSの聴き方・受け止め方のレビュー

あらすじ

つらい思いを抱えている子どもが、自分のつらさを伝えるのはとても難しい。まず、周囲の大人が気づき、受け止めることから始めよう。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

最終章の「となりのトトロ」から考える子どものサポートについてがわかりやすくて良かった。サツキはヤングケアラーである。本の中にはこどもは子どもを核として、①家庭のサポート(サツキの場合は母は入院、父は仕事が忙しい、4歳の妹のメイのお世話はサツキが担い家庭力は低い)②地域のサポート(カンタの祖母や学校の先生)③自然のサポート(子どもを守る不思議な存在トトロ)に守られて成長していく。
私の解釈では、トトロは物質的、実体的なケアではなく気持ちのサポートをしてくれる存在、家庭や地域の実体的なサポートから抜け落ちてしまった時に支えてくれるもの。それはつまり、子どもがこれまで困った時や大変だった時に助けてくれた大人たちや友達の存在や言葉なのでないだろうか。まさに「となり=じぶんの心」にいてくれるトトロ。子どもという弱く脆い時にだけあなたに訪れる不思議な出会い、によって大人になったら今は忘れてしまっていてもきっと心の奥深くで私たちの根本を支えてくれているのではないか。私もとなりのトトロのようなサポートをしていけたらいいな。

たとえば、自傷行為をしてしまう子に対して、自傷行為をした際に、そういえばあの先生この前絆創膏貼ってくれたなとか、心配してくれたなとかそう思い出してもらえるだけで心のサポートになるのでは、トトロになれているのでは。


————————
sosを受け止めるための実践的なこと
①こちらにできることがあるか子どもに聞く
②他の人にも助けを求めることを促す(3人の頼れそうな大人に聞くといいよ)
③思いついたこと、付け足したいことを聞く(話している中で他に言いたくなったことはある?)
④アドバイスはダメ!
———————-
自傷行為への対応
①安心して話し合える関係を保つ
行為をやめさせようとするのではなく、話し合うことで自傷行為を巡って生じている気持ちや考えが整理され少しずつ自傷行為を必要としなくなると良い。

②自傷行為の道具を預かることはいざとなれば自傷行為がてきるという安心を奪ってしまうかもしれないため慎重に。子どもが預かってというなら預かる。

③置換スキルを提案
行為の代わりになるものを提案
「刺激的な置換スキル」
氷を握る、大声で叫ぶ
「鎮静的な置換スキル」
呼吸法など
だんだん刺激的な置換スキルは効果が減っていくので、鎮静的なものに変えていくとよい。また、提案に肯定的な反応だったとしても、置換スキルがあるって先生が言ってたと思い出してくれる?というだけでも良い。

0
2026年07月06日

Posted by ブクログ

困難を抱える子どもにどう向き合うべきか、ベースとなる考え方やその背景について丁寧に書かれた本だと思います。例示されたケースを真似するだけではもちろん解決にはならないでしょう。

傾聴や認知行動療法といった対話を通じたサポートのほか、「感情を五感で感じ取る」「交互色彩分割法を使ってプレバーバルな関わりを体験する」といったアプローチも興味深く読みました。

最終章の、となりのトトロから子どもへのサポートを読み解くくだりが素晴らしかったです。たぶん次にトトロを観たら泣きます(笑)。

0
2026年06月03日

Posted by ブクログ

良くも悪くもマニュアル的な本。
自殺願望や自傷行為のある子どもにどう対応するかが書かれているが、こう問いかけてみましょう、その次はこの話題を出してみましょう、と画一的な手順が書かれている。

だが、子どもはそのマニュアル通りに対応しても、本当に私のことに関心があるんだろうか?私を思ってくれているんだろうか?などと、本気で向き合う気があるのかを一瞬で見抜くと思う。

ベースに人間力、本気で向き合う覚悟がないと、このマニュアル通りに行動してもうまくいかず、この大人も表面上心配しただけ、対応しただけだな、と思われると思う。

正直、この本で書かれているアドバイスはどれも本質的でなく、表面上の話ばかりになっているようにみえる。


ただ、アドバイスをしてはいけない(助言をするということは至らない点があると責めていることになる、そのアドバイスを実行するために行動しなければならないという圧になる、助言を元に行動して成功しても失敗してもその結果を受けるのは苦しんでる本人になるから)、自傷行為をやめさせようとしてはいけない(不安を軽減するための手段を奪うことはさらに追い詰めることになるから)などは、自殺願望や自傷行為に全く縁のない人には学びになる視点だと思う。

あくまで、この通りにすればOKというのではなく、子どもがこのような心理になっていたり、行動にでたりする背景を知るという意味では、読む価値が少しはあるかな、という感じです。

子どもとしっかり向き合って問題解決する方法というより、自殺願望があったり自傷行為をする子どもに対応するときの最低限のマナーが書かれている本だと思います。

追記
最後の章のとなりのトトロの考察は面白かったです。

0
2025年08月24日

「学術・語学」ランキング