あらすじ
「すぐに忘れてしまうことと、どうしても忘れられないことの違いってなんだろう」。これは不思議な砂漠の孤島に生きる人々の「記憶」と「建物」を巡る物語。漫画界大注目の俊英・町田洋(『惑星9の休日』、『夜とコンクリート』)が贈る、ロマンティック・デザート・ストーリー!
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Posted by ブクログ
失礼ながら町田洋さんの作品は初読です。
このマン2024のランキングを見ていて、絵柄が好みだったことからノリで購入しましたが、期待以上に好きな作品でした。
人の記憶の中の建物を再現しながら砂漠をさまよう謎の町。不思議な世界観ですが住人たちは結構のほほんと楽しそうに生活しています。
主人公・ヒロインの二人とも、開示される背景情報は最低限ですが、過去に囚われ、変わっていくことを恐れて前に進めなくなっている二人の成長が描かれている…のかな。読解力のない僕が十分に理解できているのは不安ですが、感じ取れる雰囲気だけでしっかり面白さを感じさせる力のある作品でした。
絵柄もシンプルで最低限の線だからこそ、終盤の崩れ行く街の見開きは圧巻でした。
そしてヒロインがとてもかわいい。
しかし、明確に名前が出てきたキャラクター(?)が犬とカメだけってのもすごいな…
ぜひ作者さんの他の作品も読んでみたいと感じました。