あらすじ
天皇と東條英機が御召列車で「戦勝祈願」の旅。マッカーサーが列車に乗らなかったワケ。太宰治『人間失格』は「鉄道知らず」。落合博満と内田百閒、時刻表の因縁──。あの時あの人が乗り合わせた鉄道だけが知っている、日本のドラマ。朝日新聞土曜「be」連載の新書化、待望の第2弾、出発!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
旅行旅に限らず、通勤だったり出張だったりふとした時に考える思考の世界。テツ兼歴史学者から見た視点が何とも楽しいエッセイ。
近年の鉄道紀行では右に出るもののない筆写の作品。皇室だったり日本史に連想が傾くのはご愛嬌だろう。好きに乗って好きに連想するのも鉄道旅の魅力の1つだろう。
Posted by ブクログ
土曜版の連載は読んでるんやけど、けっこう忘れてんのよね。昭和天皇が伊勢神宮に戦勝祈願したのを反省する話、昭和天皇崩御の時の侍従の話、辻政信逃走、終戦直後の共産党の話とかは覚えてた。
今回読んでおもしろかったのが、只見線復旧の話の中で「台湾では幅広い層が鉄道に関心を持っている」って書かれてたこと。宮脇俊三が台湾の鉄道に乗りに行った時に「時刻表なんて何で持ってるんだ?」って鉄道員に物珍しそうに聞かれたって書いてたけど、時代が変わったのかな…