【感想・ネタバレ】白銀の逃亡者のレビュー

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Posted by ブクログ

ページを捲る手が止まらず、一気読みしてしまった。コロナウイルスが流行したこともあり、コロナ禍でも体質によりワクチンを打つことができない人やDr.など医療従事者はワクチンを接種していても感染してしまうことがあり、家族や大切な人との隔離を余儀なくされたこともあり、そのような出来事を思い出させる作品だと感じた。

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2024年02月10日

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本当に大切なことは何か。
常に問い続けること。
本当のことは何か。
常に真実を見誤ることにないように
広く深く考え問い続けること。

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2023年05月27日

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知念実希人さんの作品だから医療系の小説と思っていたら医療とサスペンスが混じりあったエンターテイメント性の高いストーリーでスピード感もあって楽しく読めた。コロナ感染拡大から終息に向かった今の状況と良く似た背景も共感しやすく、また登場人物それぞれが魅力的でした。特に「悠は、振り返って子供と大人の境界にいる少女しか作ることのできない笑みを浮かべ」のくだりにハッピーエンドで終わったことと明るい未来が見えるような感じがしてすっきり感が残る作品でした。

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2024年03月13日

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パンデミックが終わったあとの世界で、危険な後遺症を背負ったしまった異能力者(ヴァリアント)の主人公が闘いに巻き込まれていくストーリー。
知念さんの本は3冊目だけど、どれもまったく雰囲気が違ってすごいなぁと思う。どの本にも共通しているのは医療のテイスト。医療者だからこそ描ける医療の世界は、フィクションなんだけどすごくリアルで、医療知識の部分だけでも感嘆してしまった。
政治、警察、病院。一般人の世論、偏見。それらが交錯していき、スピード感がどんどん増していくストーリー展開は、さながら映画のようで面白かった。

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2024年01月07日

Posted by ブクログ

加筆修正の再販本。
改めて読んだけど、主人公が巻き込まれる理由がちょっと弱いかなぁ。前に読んだのはコロナ前、コロナ後に読むとまた印象が違いますね。改めて思うけど、こんなにきれいには落ちないだろうなぁ。一度醸成された偏見はそう簡単になくならないし、実際に犯罪を起こすやつも出てくるだろうし。軍事利用とかきな臭い話も出てきそうだし。

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2023年12月18日

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突如世界で流行した感染症DoMSによって変異体としての生活を余儀なく強制される人々と周囲の様々な立場の関係者が繰り広げる事件についての物語。疾走感とスケールのあるストーリーで読見応えがあり、またヴァリアント達よりも、周囲の政治家や公安職員のキャラや関係性がとても面白く描かれていて時折り笑ってしまう部分もあった。

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2023年11月26日

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ネタバレ

面白かった。
コロナ前の作品なのに、ウイルスのパンデミックのことかこんなにリアルな書かれているのが、さすが知念先生だな、と思った。
こう言った差別が起こることも。
コロナも後遺症があると言われているが、差別されるようなものではなくて良かったと思う。

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2023年09月07日

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題名から、雪山での逃走劇かと思い込んでいた。
しかし、白銀とは瞳の色のことだった。凶悪なウイルスの感染から死を免れ生還すると、瞳が白銀色に変化し、異能を得るヴァリアント。
ヴァリアントになったことを隠し、夜間専門の救命医として働いていた岬純也が主人公。
彼に診療を指名した少女と出会ったことにより、生存を懸けた戦いに巻き込まれる。
めまぐるしい展開に、読む手が止まらない。
コロナ前に書かれた作品であるが、それを予見するようで、小説家の想像力に敬服する。

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2023年08月24日

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未知のウィルスや世界的なパンデミック、感染者への差別、政治家の対応など、コロナ禍前に書かれたのにコロナ禍を連想させる話で、とてもリアル感がありひき込まれた。

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2023年08月15日

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初めての知念実希人さん作品。文章が読みやすくてどんどん進みました。コロナを経た今ならこういう世界もあり得なくないんじゃないかなんて思いながら、物語に入り込んでしまいました。面白かったです。

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2023年08月15日

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原作は新型コロナ前に書かれたのですが,それを予言するようなエピソードが登場します.著者らしく医学ネタも鏤めた佳作.

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2023年08月07日

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致死率95%の凶悪なウィルスに感染後、それに打ち勝って生き延びた人間が、ゴリラ並みの腕力や体力を獲得するヴァリアントとなる。彼らは化け物とみなされ、隔離される社会。この作品自体は、新型コロナ流行の前に書かれたもので、パンデミックが本当に起こったときの混乱についてはあまり書かれていない。それは本筋ではなくて、隔離され差別された側がテロを起こそうとしているのを追いかけるストーリー。テロは阻止できるのか、ヴァリアントが人間らしい生活を再び手に入れることはできるのか。最後はスピード感のある展開でのめりこんだ。

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2023年07月26日

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疫病が発生しそれに罹患したものは高い確率で亡くなるか、常人を越えた肉体を手に入れバリァントとして恐れられ隔離されることになった社会
主人公はバリァントであるけど、それを隠して医師として働く。そこに同じバリァントの少女が現れて、イザコザに巻き込まれていくというストーリー

コロナ初期の頃は罹患したら差別を受けるという話が散見されましたが、得体のしれないものに対して拒否反応を起こすのは、自分も含めて人の性かもしれません。
それを調整するのが政治だけど、一部の政治家は自分の保身に走る。一部の政治家にまともな人がいるだけ、現実よりマシなのかもしれませんが。

逃走する岬が兄弟の元に行くと最初は拒否反応を示していたけど、やはり兄弟は何処かで捨てられない情のようなものもあるのでしょうね。
最後の立てこもりで、悪役の首相が立て続けに殴られる場面は、スカッとしてしまいました。暴力はいけないですけどね。

今回のコロナもそうですが人間って陥る環境によって簡単に社会が分断される生き物なんですね。人の弱さを知る作品でした。

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2023年07月07日

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題名を見てパッと思ったのは、スキー場での事件。
全然違ってた。
ウィルス感染から生き残った人たちの体の変化。
そして、受けるのは迫害。
生き残るために、より良く生きるために戦うのだ、彼らは

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2023年07月07日

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気持ちいいほどのフィクションで突拍子もない設定に突拍子もない展開と、全てが突拍子もないけれども、シラケることなく最後までその世界に浸かって一気読みできるのは作者の力量ですね。
Covid-19よりも遥か前に書かれた作品にも関わらず日本人の偏見意識が(少々誇張されてはいるけれども)見事に表現されているのは流石です。

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2023年07月03日

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もっといくらでもハードに出来たと思うけど、そこまではしないのが作者のカラーということかな。いずれにしても、希望が持てるエンディングの方が望ましい。悲惨なのはしばらく引きずるので。

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2023年05月29日

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パンデミック後の世界
コロナ以前に読んでいたらきっと違った見え方が
したんだろうなと思う作品だった。
 
医師作家の知念氏が書く医療現場はやっぱりリアルで
そうだよなぁ。と思わせるシーンが多々。
 
どんな話なのか全く知らずに読み始めたので
急にヴァリアントとか言われても
え?っとなったんだけど、それよりもなによりも
面白さが勝って、一気に読んでしまった。
 
こんなありえない話…と思う人もいるだろうけど
コロナ後遺症がもし…って考えたら、
このお話はめちゃくちゃ面白いし、興味深く
すごく現実的な話だと思いませんか?
 
ファンタジー系は苦手だけど妙にリアルで面白かった。

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2024年03月26日

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題名からのイメージは、雪山の中を逃げる冤罪を受けた人の物語か?と考えながら読み始めた。
そして、いつもながら惜しくもハズレた。イヤある意味当たっている。

DoMSウイルスという致死率95%以上の感染症にかかり生き残ると隔離される。しかし、ヴァリアントとして異能力者になり瞳が白銀になる。鬼滅の鬼のように紫外線に弱い。
物語としては面白いが、ミステリーとしては先が読めてしまう。

医師である岬純也をヴァリアントの悠が訪ねてくるところから始まる。悠の兄鈴木、この三人と敵対する公安刑事の毛利がスリリングな展開を繰り広げる。

現実世界でもパンデミックは今もなお、脅威である。ウイルス感染者に対する偏見、選挙のための政治など社会問題への警鐘も作品から感じられる。この二つの問題はいつの時代でも常にある。
知念美希人さんらしく医療の知識も散りばめられているが、偏見が犯罪を生み、恨みを生み出す。考えさせられるテーマではあった。

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2023年12月13日

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ありえない世界線だけど、迫害や切迫感がリアルでした
ヴァリアントという白銀の眼っていうにがすごく印象的でした

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2023年10月11日

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生死の境を彷徨い、未知の感染症から
生還した人たちを襲った病とは異なる苦しみ。

未曾有の疫病が爪痕を残した社会は、
偏見と歪んだ思想に侵された状態で
歪なバランスで成り立っていた。

感染症への恐怖を題材にして、感染者への差別と
偏見に塗れた極端な社会で人として認められて
生きることを渇望しもがく人たちの戦いの物語。

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2023年10月07日

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やはり医療関係者なんだな…と思いました。
妙に医療、政府、差別、侮蔑の感じがリアルで世界観に没入してしまいました…。

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2023年10月02日

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ネタバレ

感想
コロナがあった後なので、こういうこともありえるかもしれないと思ってしまう。ストーリーはSFっぽく、文章も軽快なので、比較的サクサク読める。

途中で、ヴァリアントの扱いに対して、政府が厳しくするか、受け入れるかでもめるが、日本の政府は保守的なので、もしこのような事態になった場合には、マイノリティは救われないだろうなとは思う。

コロナの時に、海外で働いていた日本人には何の措置もなく、帰国さえ禁止していた措置を思い出した。

あらすじ
致死率95%のウィルスが、世界で感染爆発を引き起こした。生存者は目の色が白銀に変わり、獣並みの筋力を有するが、昼間は行動できない、ヴァリアントと呼ばれていた。まるでドラキュラだ。ヴァリアントは、感染を拡大させる恐れがあるとして、政府からある街に隔離措置がとられていたが、医師の岬純也はヴァリアントであることを隠しながら、夜勤医師として働いていた。

ある日、純也のもとに、街から逃げ出してきたヴァリアントの少女、悠と出会う。悠は逮捕され、拘置所にいる兄に手紙を届けるために、街を抜け出してき、純也に協力を求める。悠の兄は、一般人に強姦強盗で逮捕された鈴木だった。

警察の公安に、ヴァリアントに対処する課があり、そこの一員である毛利は、鈴木に娘を殺された父親で、鈴木を殺すことに復讐心を燃やしていた。

ヴァリアントの今後の未来は、毛利は鈴木に復習を果たすのか!?

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2023年09月08日

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致死率95%の凶悪なウイルスが広まった世界。奇跡的に感染から生還した人は、瞳が白銀色に変化し、異能を得たヴァリアントとなる。
感染の予防のため、また異能への恐怖からヴァリアントは世間から隔離されていた。
ヴァリアントになったことを隠し、隔離から逃れて生活する医師、岬純也の元に1人の少女が尋ねてくるところから話が始まる。

ここ数年ウイルス感染を題材にした作品が増えましたが、今作はかなりファンタジー色が強め。
エンタメとして気軽に読める作品になっている。
少女・悠の造形があまり好きになれなく、個人的にはあまりピンとこないまま終わってしまった。

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2023年07月31日

Posted by ブクログ

知念さんは医療系のものをよく書くと思うけど、今作は医療系と言うよりはフィクションと言った方がいいかな
手術の描写はあるけどサラッと終わる。
ストーリーは結構すきだった

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2023年07月10日

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この作家の文章は私には読み易くて、始めから物語に引き込まれました。エンタメとしては面白かったですが、東日本大震災の後の福島やコロナ禍と重なる様な感じがして、複雑な気持ちになりました。

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2023年06月24日

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パンデミックを題材にした小説でしたが、医療系を得意とする作者にしては、リアリティがあまり感じられなかったです。ストーリー展開もやや荒かったようなきがします。

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2023年06月08日

Posted by ブクログ

うーん……。前回硝子の塔の殺人を読んで、作家買いしてみたが、この人別にミステリー作家ではなかったんだなと言うことに、読み終えてから気付いた。
確かにほかの作品を調べてもそんなこと無かった。反省。

読みやすい文章で、今回の物語の展開的には、わりと序盤から話の本筋は見えてくる。この手のヤツなら、こうだよね、という王道展開。その中で主人公にどんな役割があるのか、どういう意味を持つのかなど考えて読んでいったが、特に何も無かったのが残念だった。もう少し、純也が外にいた事の意味とかそういうものがあるかと思ったんだが……。

2016年に本作が書かれていた事を考えると、まるでコロナを予見していたようで面白かった。しかし一方でこういう主人公男性で、共に行動するいわゆるバディ役というかヒロインが年下の女の子の場合どうにも、色々と身勝手な行動をしているよう見えるし、そこに恋愛感情っぽい描写が入ってくるとどうにも興ざめしてしまう。そのキャラのどこに?って思ってしまうし、別に恋愛が主軸じゃなかったし、そういう展開がなかったのだから、そのくだり要らなかったかなぁと。

個人的にはミステリー好きなので、硝子塔の方がはるかに面白かった。

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2023年06月04日

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