【感想・ネタバレ】超!簡単なステージ論 舞台に上がるすべての人が使える72の大ワザ/小ワザ/反則ワザのレビュー

あらすじ

本書は努力や難しいことは一切なし!音楽の話も一切なし!
ゴールデンボンバー鬼龍院翔が20年近くステージ活動をしてきて学んできた
「音楽以外にやったほうがいいこと」を全て書き出したマニュアル本。

ゴールデンボンバーのリーダーであり演出担当としてステージ活動をし、元芸人でもある特殊な経歴を持つ鬼龍院翔。
自分のファンではない他の出演者のお客さんやフロアの人の心をいかに開くか、記憶に残るか、満足感を感じさせられるか。
そして新たな人にファンになってもらうため、ライブ・ステージで常に意識していることが幾つもあります。
それは例えば
・一番後ろの列のお客さんにもわかるようにパフォーマンスをする
・演奏する前にどんな曲か説明する
・誰一人疎外感を与えない
など、実はとても単純で小さなことの積み重ねなのですが、これらをやるだけでフロアのお客さんの満足度に大きな差が出ると感じています。
しかし、実際のライブシーンではそれらを実行していない人たちが多いのが現状です。
おそらく「音楽の力だけで」オーディエンスに振り向いてもらおうと思っている故なのだと思いますが、鬼龍院翔は音楽だけでアプローチすることを早々に諦め、自分は「音楽の天才ではない」と自覚し、音楽以外で出来ることも進んで実践してきました。
そんな鬼龍院翔が長年のステージで得た経験からまとめたこれらの方法論を本書では「ステージ論」と呼び、このメソッドを中心とし、「ステージに立つ人が成功を掴むための方法論」を解説しています。
その内容は決して難しいことはなく、当たり前のことをただ実践するだけ。努力などせず今日から使えるものばかり。ミュージシャンだけでなく、お笑い、演劇、アイドルなど、エンタメ業界に生きる演者すべての人間が今日から実践できる内容が詰まった一冊です。

※本書は音楽だけで人を振り向かせられる「音楽の天才」の方には全くもって必要のない本です。
しかしもしあなたが「自分は音楽の天才ではないかもしれない...」「天才だと思ってたんだけど活動できるタイムリミットが迫ってるな...」と少しでも思っていたら、本書は強力な効果を発揮すると思います。
音楽以外のことも出来る限りやって、エンターテイナーとして夢破れないための方法を全て記しました。
夢破れる人が一人でも減って、ライブエンターテイメント業界が活発になることを願います。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

才能のない一般人が成功するためのバイブルの一つが新たに誕生した。

私も含め音楽に興味はあっても、配信やラジオでかけ流す層にゴールデンボンバーは刺さらないだろう。
失礼ながら曲の方向性とか色々あって「選んで」聴く音楽とは思えないからだ。

しかし、本書を読み私には大いに興味を持てるアーティストとなってしまった。
テレビのパフォーマンスやライブでは面白いと聞くし、カラオケで歌う人も未だに多い。

デビューして約20年らしい。紅白に出たとはいえ、珍妙なあのグループが何故あのような音楽にもかかわらず何年も表舞台にいられるか本書を読めばわかる。
彼らは「エンターテイナー」として顧客ファーストな目線•立ち位置を徹底して貫き、ファンを作るため、成功するための方法を真剣に模索してきたのだ。

「理解•共感による力は決して侮れません」(P27)
「(ライブイベントで)最も人気のある演者さんに関する情報は必ずリサーチ」(P29)
「万人に通用するのは、下から目線のMC」(P44)
「(音楽が流れる中で)喋るのであれば(中略)人の声の帯域に近い1kHz辺りをイコライザーで削っておきます」(P69)
「最後列のお客さんの視線」(P96)

芸能人の本を読んで久々に感動しました。
しかも「そもそもこの本に書かれていることは、努力も時間も費やさずに実行できることばかり」(P190)とあります。
イベントや展示会•セミナーなどにお客様を呼ぶ仕事に携わる方には星5つでお勧めしたい。

1
2023年08月20日

Posted by ブクログ

経験に基づくノウハウの数々が惜しげもなく披露されています。活動の指針として、答え合わせの比較対象として、演者のことを知るため、など、エンターテインメントを愛する全ての方にオススメします。

0
2023年10月10日

Posted by ブクログ

 キリショーって此処迄するか!?って程の配慮の持ち主だと思うのです。だからファンは此処迄着いてくるし勇気を貰えているんだと。でも、こんな心の持ち主だからこそ、大きく悩み、問題も多々生じると…。 でも㎇ってやっぱり良いなぁと思える理由がここにあります。 '236/14 '2311/20

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2023年12月30日

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