あらすじ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
複雑化する世界をリサーチし、表象し、対話することの困難を見つめつつ、可能性を探る。人類学者達のノート論(足羽與志子/安渓遊地/大橋香奈/松村圭一郎)、哲学研究者・永井玲衣さんに教わる「人に話を聞く」5つのポイント、音楽家D・トゥープへのインタビューから、声を聞くこと・書き留めることを考えます。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
声を「きく」ことをとことん探求した本。
人類学、哲学といった学問の分野に囚われることなく、「きく」ことを積み重ねてきた人々の声を書き留めている。
読んだ後、無性に人の声をききたくなる。でも、その怖さや恐ろしさや加害性、生まれる責任を実感してしまったあとだから、すごくおっかない気持ちではある。自分の「きく」は、今まで「聞き上手」と褒められていた自分は、果たして本当にきけていたのだろうか。そんなことを思う。思わざるを得ない。
今、自分が大切だと思うのは「きく」ことを赦されているという意識を忘れずに、全身で「きく」こと。目で、耳で、鼻で、手で、触れ合うことを手放さないこと。
コロナ禍に出版されている、という時間的な背景もいいなと思った。