あらすじ
作家であり記号論学者である著者が,読者は小説をいかに読むべきか,作者は読者にどうよんでほしいと願っているのかを,記号論の概念を駆使してユーモアをまじえつつ解説する,ハーヴァード大学ノートン詩学講義(1992─93)の記録.フィクションとは一体何なのか? 虚構の森(=小説)を散策する楽しみはどこにあるのか?
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Posted by ブクログ
エーコの訃報に接し、再読。「わたしたちは生涯を通じて、なぜ生まれ、そしてなぜ生きたのかを語ってくれる、わたしたち自身の起源の物語を探しているのです。」いつかエーコの体験したような最高に美しい物語を生きてみたい。
Posted by ブクログ
小説家で記号論学者のエーコの文学論。テクストと読者。虚構と現実。その二つの関係をクロスさせながら、境界の曖昧さを示し、文学の機能と意味を探る。大学での連続講義録。
Posted by ブクログ
元ネタがわからない引用が多く、どこまでが独断と偏見か判別しづらく、説明が必要以上に難解で、とにかく知恵熱出るほど難しかった。
散策なんてもんじゃない。未開のジャングルに分け入る覚悟が必要だ。
Posted by ブクログ
虚構の楽しさ、読み方を読者にエーコが、という講義の要約。「どう読んで欲しいと思っているか」の辺が興味深かった。間違った感想なんてものはないと私は思っているし。記号の拾い方などかなり楽しく読めたが、岩波、値段上げ過ぎだよ・・・