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匿名
スイスイ読める。
キャラや挿絵は魅力的で文章力も申し分ない。
内容的には作者のあとがきにある通り、書籍化などを意図せず、好きなように書いたことが読者にも分かります。
それでいてこの完成度ですから文句なし。
今作では完結していないので、続編を希望したいところ。
主人公、敵の両サイドも愉快な人が多いので、すぐに読み終えてしまいました。
絵以外の全てに好感が持てる
1、と入ってないけど続きものです。
ストーリーは人生の途中で何しても敵対勢力との抗争で死亡フラグしかない乙女ゲー世界に
転生した事を悟った主人公女子（騎士、22歳。notヒロイン）が、夢の中で神に関係者全員
死なせないようにしろと無理ゲーな事言われ、チートも持たされ奮闘する話。文章の作り方
はちゃんとしていてラノベにありがちな「個人の作文か？」みたいな事はなく、ちゃんと
物語に引き込まれます。で、1巻目にして主人公とヒロインの養父（36歳/侯爵/騎士団長）
との両片思いがなかなか切なく綴られて、繊細な心の機微が表現されて続きが楽しみな作品
です。
星一つ減らしたのは、下手じゃないのだけど絵が...キャラクター全員、設定年齢から5〜10歳
ほど若く見える（ような絵描きを採用した）、ってのが不満。折角主人公格が20歳以上なの
に小娘／若造のように見えるのが残念でならぬ。
（あと、主人公とヒロインが女性騎士なのに騎士に見えぬ...はぁ...）
