あらすじ
弁護士事務所に勤める流実子と一流商社のOLの侑里は、高校の同級生で25歳。卒業以来、連絡の途絶えていた二人が思いがけない形で再会した。夢を実現するためなら、自らの体も武器にする流実子。自分を棄てた男とやり直すために、婚約を解消する侑里。愛なんか信じない。愛がなければ生きられない。それぞれの「幸福」をつかむための、がむしゃらな闘いが始まった。
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Posted by ブクログ
結婚直前に昔自分を捨てた男と再会し、彼とやり直すために婚約を破棄した侑里。弁護士事務所で働きながら不本意にもゴーストライターになってしまった流美子。こうではない、そう思いながら彼女たちは転がり落ちるように不幸になっていく。
唯川恵さんの本を読んだのは初めてだったけど、どろどろの内容でもさくさく読めて、読後感がさわやかで好きになれそうな気がした。文庫版で解説の人にお礼の文を載せているのもすてき。他の作品も読んでみたい。
Posted by ブクログ
流実子と侑里
2人の主人公が、それぞれの人生において躓く。
1度だけでなく何度も躓く。
躓く。躓く。躓く。
2人が躓いた先は同じ。
社会の仕組みの堅さに、
しなやかに生きていけない主人公。
どちらも著者の分身かもしれない。
幸運だけで著者がここまで来たのではないことが分かる。
読み進むのが辛くて、読みたくなくて、なんども投げ出した割に、
悲哀ではない何かが残っているような気にさせる著者の思いに
一縷の望みをかけたい。
Posted by ブクログ
弁護士事務所に勤める流実子と一流商社のOLの有里は、高校の同級生で25才。卒業以来、連絡の途絶えていた二人が思いがけない形で再会した。夢を実現するためなら、自らの体も武器にする流実子。自分を棄てた男とやり直すために、婚約を解消する有里。愛なんか信じない。愛がなければ生きられない。それぞれの「幸福」をつかむための、がむしゃらな闘いが始まった。・・・この主人公2人、何気なくさり気なくがむしゃらで。なーんも変化を求めないアタシにしてみれば、そのがむしゃらさも読んでいて心地いい。この本1日で読み終えちゃったけど、なんだか小説の中で生きた気分だった。でも、がむしゃらになる対象が恋愛だったりするから、私的には軽く凹み。・・・恋愛だからこそ面白く読めるのかな。。オンナのコにとっては、永遠のテーマか。。