あらすじ
「撮ってはいけない」というのではなく、さまざまなシチュエーションを想定し、守るべきルールとマナーを、一線のプロ写真家がアドバイスする。これは、楽しく撮るためにはどうすればよいか、の提言の書です。
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Posted by ブクログ
日本ならこの手の指南書があるのでは?と思っていたら、ほんとに出版されていて、思わず笑ってしまった(笑)
日本写真家協会編なので、諸問題を意識し、問題意識を持ちつつも、写真を撮っていきましょうというスタンスで書かれているので、”撮る側”としては読んで安心できる一冊。
様々なシチュエーションでの例をQ&Aで解説していくので読みやすいが、悪く言えば当たり前のこと、マナーにしても当人の意識次第。ケースbyケースで判断せよ、というのが結論ともとれる内容は、やや深堀が足りない気がする。相手の嫌がる写真は撮らない、最後は自分で責任を取る覚悟で臨むこと。本当、当たり前の心がけの再確認の1冊。
ただ、「肖像権」について「財産権」と「人格権」に分けて考えることができること、ネットでの掲載が危険(やはり)という指摘は注意したいと思った。
新書サイズなので街撮りに出かけるカメラバッグに常備しておいて、何か問題が起こったときに参照するにはいいかもしれない。
「時代を記録する」「社会的な風景」を残す、資料的意義ある活動でもあることを大切に意識していきたい。