【感想・ネタバレ】聖なる証のレビュー

あらすじ

Netflix映画『聖なる証』の原作小説、待望の邦訳刊行!

1859年、アイルランドの田舎町に英国人看護師リブ・ライトが訪れる。
リブはクリミア戦争の従軍看護師で、ナイチンゲールに師事していた。
彼女に課されたのは、絶食を続けているにもかかわらず健やかに生き続け、奇跡の少女と名をはせるアナ・オドネルを二週間観察することだ。
医学の訓練を受けたリブは奇跡など信じず、ひみつを暴こうと必死になるが何の糸口も見つからない。

少女はほんとうに奇跡の存在なのか? 少女はいったい何者なのか?
リブがアナを「救うべきひとりの患者」として見つめ始めたとき、さまざまな人間の思惑が 明らかになる。
少女の生存に必要なのは、信仰か科学か、それとも……?
喪失と人間の再生、愛の形を描く歴史フィクション。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ナイチンゲールの教えを守り、厳しく少女アナを監視しようとしていた看護師のリブが、いつのまにか少女をいつくしむ眼差しを持ち、少女を助けようと必死に前に進む姿に心をうたれました。
男たちが女性たちの言葉をつぶす世界で「食べない少女」が「奇跡」とされ、男たちの決定で少女の生命が危ぶまれる。その中でも声を上げ続け、小さな声に耳を傾け続けたリブの物語であるとともに、強い思いをもって自分を守り切ろうとした少女の闘いの物語でもあると思います。
後半の怒涛のような展開もすごかったです。

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2023年05月19日

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