【感想・ネタバレ】成人発達理論から考える成長疲労社会への処方箋のレビュー

あらすじ

【内容紹介】
『なぜ人と組織は変われないのか』『ティール組織』などの書籍の刊行により、成人がどのようなプロセスとメカニズムで成長していくのかを扱う成人発達理論が少しずつ人材開発や組織開発に取り入れられつつある中で、その理論が成長を促すというよりも、成長を強要する形で利用されるケースが見られるようになってきました。

さらには、組織からの成長の圧力のみならず、自らを成長に駆り立てることによって、うつや過労死といった成長疲れとも言える状況に陥っている人たちも多く見られるようになってきました。

そうした状況を鑑みて、本来健全な成長を促すための成人発達理論がどのような社会的な風土や仕組み、特に新自由主義的資本主義が遍満するようになった日本において不本意に活用されてしまっているのか、また私たちに成長疲れを引き起こす社会的な要因は何なのを分析し、そうした状況の改善と成長疲れからの解放に向けた実践的な処方箋を提示していきます。

【目次】
第1部 成長疲労社会への処方箋
第1章 新自由主義的社会が生み出した弊害
第2章 成長疲労社会からの脱却
第3章 発達理論から真の成長を考える
第2部 透明化する社会への処方箋
第4章 デジタル環境下における管理社会
第3部 資本主義批判の中での成長への実践
第5章 悪魔的資本主義における成長第3の道
第6章 資本主義の矛盾とポストコンベンショナルな思考
終 章 「成長疲労への処方箋ワーク」の発展的活用法

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Posted by ブクログ

成長するということが当たり前に良いこととして考えられる社会、特にビジネスの場において「成長させられているのでは?」と疑問に思い手に取った。
資本主義を含んだ成長に対して警鐘を鳴らす内容であり、本来それ自身が目的であったはずの趣味さえも生産性向上のためのものになっているというのはその通りかもしれない
また、あらゆるものがデータ化され可視化される社会を透明社会と表現するのは秀逸だなと思った。科学的であること、定量的であることが過度に重要視されているのかもしれない

成長することが良いことがと疑わない人にこそ読んでほしいなと思った

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2024年12月03日

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