あらすじ
■「嫌」「呆」「無」ではない、第三極から見た日韓論
韓国学を専攻し、韓国に16年住み、
日韓の歴史はもとより、
両国の市井の人々の暮らしを熟知している稀有な学者・水野俊平氏が、
親韓・嫌韓ではなく「笑韓」という第三極の立ち位置から世に訴える、
時代の間隙を突いた日韓論。
・韓国にはトンスルという人糞酒がある
・韓国人のペニスは世界一小さく9センチしかない
・日本女性が着る着物の帯は、男の求めに応じて地面や床に敷き、
性行為に応じるためのものである
・北野武、美空ひばりは在日etc.
日韓間に溢れる俗説にはバカバカしいものが多いが、
結局、日本人は日本に、韓国人は韓国に耳当たりのよい情報を収集するからだろう。
自分の国家観を堅固にするために情報を集め、
集めれば集めるほど相手国への苛立ちや憎しみも肥大させている。
昨今ブームの嫌韓本も一役買っているはずだ。
しかし、本書はそれらと一線を画す
意図的に韓国を、あるいは日本を貶めたり、持ち上げたりする本ではない。
本書では、日韓間にはびこる数多くの言説について徹底検証し、
昨今の日韓関係に関するさまざまな事象をどう見るべきなのか、
そして、個々人が日韓の間にある問題をどう捉え、どう対処すべきなのかを述べていく。
■目次
・はじめに「
・第1部 日韓関係の不都合な現実
・第2部 徹底検証! ねじ曲げられた真実
・第3部 日韓問題を語るための作法
・あとがき
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
我が家は遅まきながら韓流ブームで、外食はもっぱら韓国料理店、毎日のようにドラマDVDを見ている。そんな状況なので、書店でひときわ目を引く帯(さながら週刊誌の中吊り)の本書は手に取らずにいられなかった。
本書は、「韓国料理店のオモニは親切だし、ドラマは面白いし、向こうにも日本のコンテンツを好きな人たちがいるのだから、徐々に仲良くなれるでしょう」などと薄ぼんやりと考えている私のような人間にとって、かなりショッキングな内容である。
しかし、メディアによる一部を誇張した情報を鵜呑みにし、つい感情的にとらえてしまいがちな日韓関係に対して、論ずる前に事実を事実として認識すべしとの考えは、全くそのとおりで、これに限らず、常日頃から冷静な視点を持つべきと、改めて考えさせられた。