あらすじ
第62回メフィスト賞受賞!
法廷を舞台にした、衝撃と感動の傑作ミステリー
法曹の道を目指してロースクールに通う、久我清義と織本美鈴。
二人の過去を告発する差出人不明の手紙をきっかけに不可解な事件が続く。
清義が相談を持ち掛けたのは、異端の天才ロースクール生・結城馨。
真相を追う三人だったが、それぞれの道は思わぬ方向に分岐して――?
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圧巻のディテール
詐欺、冤罪、寛容、何でも屋、司法の穴、復讐、罪の証明、墓荒らし。
全てが繋がる法廷の遊戯。
読者も真相に近づいていきますが、真実はさらにその奥。
法律家によって圧巻のディテールで描かれるリーガルミステリー。
必見です。
Posted by ブクログ
映画を先に観ているので、情景が浮かびやすくてすんなり読めた。
お父さんの無罪を証明するために、そのことだけを生きる理由としていた馨の人生を思うと、ただただ辛すぎる結末だった。
馨はどんな気持ちで清義と仲の良いクラスメイトとして振る舞ってきたのか。
清義が自首するなら、美鈴が馨を殺す必要もなかったのに。
冤罪は怖いなと思ったし、裁判で真実は明らかにされない場合もあるのかなと思うと、なんだかやるせなくなった。
Posted by ブクログ
主に久我清義、織本美鈴、結城馨の話。
ふたりが幼い時に罪を犯さなければ薫の父親が死ぬことはなかったし清義と美鈴が離れることはなかった。
ずーっとふたりで支え合ってきたのだから美鈴だけ無罪になり清義は自首して罪を償い離れるのは辛いだろうな。
・犯罪が起きやすい環境は、裏を返せば、冤罪が起きやすい環境ということにもなる。皮肉な話だが、犯罪が冤罪を生むだけではなく、冤罪が犯罪を生むこともあるのだ。
・大切な人を汚された──。その事実だけで、心を鬼にすることができた。
・「あなたが、絶望していた私を救ってくれたから」
・「私ができなかったことを、あなたは二度もやり遂げてくれた」「僕がしたのは、ただの犯罪だよ」「そうだとしても、私は生きる理由を見出せた」
・「ずっと、二人で生きてきたのに……、それなのに……」 美鈴の気持ちは、痛いほどわかっている。
Posted by ブクログ
2025.09.04 (木)
本作はわたしが読んだ五十嵐律人作品2冊目。
やっぱり読みやすかった。法律ものはやっぱりどうしても取っつきにくさがあるけど、どちらも難しい事をそのまま書かずに噛み砕いておもしろく書かれていると思う。だから、終始混乱するとこなく読み終えられるんだと思う。
最後の2人の結末には納得は出来なかったけど、理解はできる。
あとなんか、サクはどうなるの……とは思う。
いつも、特筆しておもしろかった!!とはなれないけど、また次も読んでみたいと思う作家さん。
Posted by ブクログ
おもしろかったです。
グイグイ読めてしまった。
ただ、清義と美鈴どちらにも共感できずで、最後もなんか違うなあと思ってしまった。
2人に人生を狂わされた佐久間悟と結城馨がかわいそすぎる。
読んでる途中で「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」を思い出した。
そんな感じだった。
Posted by ブクログ
ロースクールないでの奇妙なゲームやそれから派生する実際の殺人事件を描いた作品。
主人公たちの過去がだんだん明らかになっていくのが面白かった。単純に法律も面白い。裁判の進め方とかも。
無辜ということばを知った
Posted by ブクログ
法都大ロースクールで行われていた『無辜ゲーム』を元に数年後、そのゲームに参加していた同級生3人が現実の殺人事件に巻き込まれていくストーリー。
本編のほとんどが主人公:久我清義の1人称で語られていくが、清義を含めて主要登場人物である馨・美鈴が語るセリフが高尚であり、何となく人間味を感じずに展開していった。
清義と美鈴が犯した犯罪の動機も共感できないし、2人がそこまでして法律家を目指し、あまり後悔している素振りがなかったことやその犯罪に巻き込まれたにも関わらず冷静に受け止めている馨の心情も理解できない。
結末に向けて清義と美鈴が語り合う場面がやっと良い感じに盛り上がってきたが、個人的にはすっきりした結末ではなかった。
話題になって期待値が高かっただけにやや残念であった