【感想・ネタバレ】法廷遊戯のレビュー

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Posted by ブクログ

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ロースクールで行われていた法廷を模した遊戯が、エスカレートしていき最終的には現実の事件となってしまう。最後まで結末を想像させない面白さがあった。

刑事法がわかりやすくストーリーに組み込まれており、流石著者が弁護士だと納得した。

「目には目を、歯には歯を」が同罪報復の内容ではなく、許しを与える寛容さの哲学であるということが1番の発見だった。

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2024年04月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルに一目惚れして購入。第62回メフィスト賞受賞作。
専門用語が多いにもかかわらずスラスラ読み進められ、映画化もしたそうで展開も面白い。冤罪、復讐、贖罪、貧困などについて考えさせられた。

今更ながら、法学部時代に模擬裁判をするゼミに入ればよかったとか、もっと授業に出て法律を勉強したかった、などと思ってしまった。

あとはハンムラビ法典の同害報復が寛容の論理、という一説も興味深かった。

作者の他の作品も読んでいきたい。

余談だが第1回メフィスト賞受賞の森博嗣氏とのステイホーム対談(夢があってクールで面白かった)で、五十嵐氏が語った弁護士の仕事とAIの関係は考えたことがなかったので勉強になった。

『現在は法律事務所で修習中なのですが、弁護士に求められる技能のうち傾聴が占める割合の大きさに驚いています。なので、完璧な相槌を打つ聞き上手なAIが発明されない限り、弁護士は生き残れるはずです。とはいえ、法的な評価が求められる作業(養育費や慰謝料の算定、懲役や罰金の認定等)は、既に大量のデータが集積されており、いずれはAIの独壇場になる気がしています。』(森 博嗣 × 五十嵐律人  往復書簡 より抜粋)

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2024年04月14日

Posted by ブクログ

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冤罪の罪深さと再審の難しさについて言及された物語。
主人公と幼馴染の過去、その被害者の父を持つ結城馨がうまく入り交じっていて、謎も二重三重となっていて飽きることがない。
主人公と幼馴染のお互いを想い合う美しさ、過去に犯した罪に対する贖罪意識のどちらを優先するかの2人の言い合いはとてもよかった。

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2024年04月03日

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オーディブルにて。

みれいに対して同じ罪である冤罪をつけるというだけでなく、法廷に対しても同じ罰を与えるために冤罪を生み出す場面を作り出してるのがすごいと思った。

無辜に対する制裁、など音だけではピンとこないところもあったけど総じて面白かった。
映画も見てみたい。

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2024年03月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ようやく手に入れて読んでみた。
とてもページの進む法廷ミステリーでした。
法律が沢山出てくるだろうから少し難しいのかと予想していましたが、全然そんなことはなく、素人でも理解できるようになっていて読みやすかったです。
無辜という言葉について、罪に対する罰について、ここまで深く考えたのは初めてです。
相がうわぁ…て感じでまたよかったです。
どんどん読めたので、次の不可逆少年という作品も楽しみです。

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2024年03月04日

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ロースクール時代の話は登場人物達に共感できず、自分にははまらないかなと思っていたが、事件が起こってからは加速度的に面白くなり最後まで一気に読んでしまった。

専門用語が多かったが、説明がわかりやすく苦にならなかった。
事件の大筋は難しいものではなかったが、それに関わる登場人物達の人生や心情が複雑に絡み合っており、引き込まれた。
ラスト1行にゾワっとした。2人の今後や法律について考えさせられる、個人的に好きな終わり方だった。

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2024年04月21日

Posted by ブクログ

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メフィスト賞。
法廷が舞台のミステリというのは逆転裁判みたいで珍しい。結局は全て馨に仕組まれていたということで、ロースクール在学中に既に司法試験に受かっている天才という伏線もあり良くできている。
会話も文章もソツはないのだがやや淡々としている。

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2024年05月05日

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