あらすじ
ある日、僕は認知症と診断された。
まだ、39歳だった――。
実話をもとに描く、夫婦の9年間の軌跡。
僕は39歳で若年性アルツハイマー型認知と診断された。
車の営業として働き盛りだった僕はその事実を受け入れられない。
だが、ある日、顧客の顔を忘れ、会議を忘れ、とうとう自宅への帰り道も忘れてしまった。
いつか大切な家族のことも忘れてしまうのだろうか。
「人生、もう終わり」。
そう思っていたが……。
実在の人物をモデルにした感動の物語。
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Posted by ブクログ
2023/05/29予約 4
最後のご本人の解説
『周りの環境で変わることができる。家族だけでなく多くの人々仲間との出会いにより気持ちが変わった。進行は今のところ防げないが、諦めない環境、工夫でよりよく生きることができる。みんなが安心して認知症になれる社会を一緒に作っていこう。』
認知症本人の気持ち、
病人ではない、できることを取り上げないでほしい
これもハッとする。
忘れても大人だからなんとかなる
そのための対策も怠らないが、ひとりで出ていく。
飛行機も、海外も。
まずは自分の状況を正しく伝えること。できること、できないことを認め、必要なときはSOSを出すこと。
明るく笑うこと。
知人がやはり同じように会社から帰ることができなくなり、退職した。
でも今から20年以上前の話で、この本の只野晃一のように周りの協力を得て働くことはできなかった。
本の中に書かれていたよう5人にひとりが認知症になる近い未来が、只野晃一家族のようであることを願ってやまない。
タイトルのオレンジランプの意味を知ると泣けてくる。
いい本でした。