あらすじ
米Google No.1デザイナーが明かす仕事と人生のテクニック。
挑戦したい人、転職したい人、パッとしない毎日に疲れた人の
背中を押す、勇気の書。
著者キム・ウンジュは、25年間で10回の転職を経てGoogleにたどり着き、49歳でNo.1デザイナーになった。
Googleの入社志願者は年間330万人。誰もが知るトップ企業で勝ち上がるなんて、よほどの天才で自信家かと思いきや、彼女はとっても謙虚で誠実。
もちろん、優秀であることは間違いないけれど、1歩1歩を地道に努力を積み重ねてきた。
27歳で渡米する前の彼女はまったく英語が話せず、何事にも必死で、少しおっちょこちょい。そんな彼女が25年間の社会人経験を経た今だからこそ伝えたい、人生を後悔しないための等身大のメッセージ。
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Posted by ブクログ
40手間の自分のキャリアに悩んでいるわたしのような人間に、最も刺さる一冊ではないかと思いました。著者の経歴を見ると、バリバリのキャリアウーマンがゴリゴリの精神論を説いてくるのでは、との先入観がありました。しかし、実際読んでみると、彼女自身も悩み、スランプに陥りながらも、日々できることを着実にこなしながら、ステップアップしたのだとわかりました。まず彼女が一番に言いたいことは、「とにかく自分が属したいと思った環境に飛び込め」です。準備が100%整う日は来ないと。(ただ、彼女は普段からいつチャンスが来ても飛び込める準備を怠らない大切さは説いています)あとは、自分の強みを自覚し、苦手な部分に囚われ過ぎないこと。(彼女の場合は英語でした)また、Google社の理念として、「共感」を重んじることが述べられています。確かに、人は(わたしも含めて)ついつい限定的な事象で起こったことを一般化してしまいます。自分自身を判断基準にしてしまうこともよくやりますね。しかし、人はそれぞれ異なる背景や個性がある。このことを忘れがちです。特に、リーダーとなる人はこれを肝に銘じておかなければいけませんね。あと、彼女の「仕事の中に10%楽しいことがあればいい」という考えを聞いて、少し楽になりました。最後に、これだけのキャリアを築いてきた彼女が最も大切にしていることは、「誠実に生きる」ことです。自分もその通りだと思い、自分にも2年以上コツコツ続けているウォーキングと読書があると、少し自信を持つことができました。
Posted by ブクログ
月給は「技術と専門性に基づいて職務を遂行する能力」に対して支払われていると誤解されがちだが、そうではない。「成果に対する報酬」だ。成果を出すには、自分だけがうまくやればいいというものではなく、周囲の人々と協力して働く必要がある。つまり、月給は「他人と一緒に働くときに消耗するエネルギーや時間、感情労働の対価」というわけだ。そのうち、50%以上を占めているのは〝感情労働の対価〟ではないだろうか。上司や同僚のせいで生じるストレスは、すなわち、お金を稼ぐストレスなのである。お金を稼ぐというのは本来、大変なことだ。
モヤモヤ、イライラしてたことがすっと腹落ちした。
Posted by ブクログ
自己啓発っぽいタイトルだけど、内容としてはグーグルでデザイナーとして働く著者がどうやってキャリアを築いてきたかをわかりやすくまとめた本で、30歳じゃない人にも参考になる部分がたくさんある。
一番好きなのは「まずボールを投げてみる」という考え方。やらない理由を探すのではなく、まずはやってみる。自分に決定権がないことについて悩まない。準備ができてから挑戦するのではなく、挑戦してから準備をすればいい。
私は普段はうじうじするばかりで保守的で、まったく冒険ができないタイプだけど、ときどき何か振り切ったように勢いだけで行動に移すことがある。そういう瞬間を大事にしないとなあ。
マインド面だけでなく、転職活動に関する具体的なアドバイスも満載。今後のキャリアを考えていくうえで参考になる一冊だった。
【読んだ目的・理由】タイトルが気になったから
【入手経路】買った
【詳細評価】☆4.0
【一番好きな表現】他の人ができたから自分にもできるというわけではないし、他の人にできなかったから自分にもできないというわけでもありません。(本文から引用)
Posted by ブクログ
GoogleのUXデザイナーによる仕事や転職への向き合い方について書かれた本。
全体を通して「準備が整う日は来ないからとりあえずやる」ということが強調されていて、行動が遅い自分にとっては反省させられる内容だった。
上に通ずる話として、積立投資のように挑戦の頻度を上げる。準備できる日は来ないし準備している間に自分の価値はそんなにない。
答えを決めてから問題を解こうとすると間違える確率だけが高まる。という下りがあり、説得力があるな、と感じた。
その他、印象に残った言葉
・留学したいがどうすればいいか、という悩みに対して、まずは願書を出してから考える。なにもしないうちはなんの選択権もない
自分に決定権がないことではなく、できることから始める
・ボールを投げよう
・確率をあげよう
・最初からうまくやろうとしない
・失敗を前提に考える
・失敗と自分の価値を結びつけない
・失敗は結果ではなく過程(次に活かそうと考える
・怖いのは当たり前
・直感は多くのデータに基づいて発せられている
・面接官は自分に興味がない前提で、自分主導で進めよう
著者が言いたいこととは関係ないものの、著者が高校のころ、美大講座を受けるのに母親から男性二人の許可を得てこい、と言われたというエピソードが衝撃的だった。
Posted by ブクログ
Google、サムスンなど世界でも有数のキャリアを築いてきた著者が共感の目線で綴る、ビジネス書ともエッセイとも自己啓発本ともとれる内容盛りだくさんの本書。
英語に対してコンプレックスをもつ彼女が本書を執筆するに至るまで、いかに時間がかかってしまったかを書いた序盤の内容は誰しもが共感する内容だと思う。
そのほか、Googleでの仕事の進め方や独特な人事評価制度。苦手な英語の勉強をいかにモチベーションを保って行うか、そしてどういう経緯でGoogleトップデザイナーに上り詰めたキャリア形成などその内容は多岐にわたる。
特に印象的だったくだりは、「仕事は1週間にある40時間のうち4時間楽しめれば良しとすること。1分も楽しめないのであれば転職を考えた方がいいし、40時間全てを楽しめる職を探しているのなら考えを改めた方がいい。」といった部分。
なんだか腹に落ちた。
Posted by ブクログ
悩んでるくらいだったら動け
ポールをいっぺんに
たくさんの方向になげておく
物事は準備をしてからでは無く
はじめてからなんとかする。
ポイントは粘り強さ。
コツコツと毎日やることだ。
1年以上何かを続けられたら凄いことだ
会社と自分の間に適度な距離を置くこと
不必要な感情の消耗や感情的な失敗を防ぐ
現代に求められるリーダーの力は共感だ
リーダーの役割は人を動かすことだ
適材適所に人員を配置して、相性の良いメンバーでチームを構成し、衝突の多い部下同士がなるべく顔を合わさずに済むように
30歳をもう少しで迎えるにあたって
漠然とした不安があった。
人から見れば、順風満帆に見えるかもしれない
若いような若くないような微妙な年齢に
なっていることを痛感している中で
この本は、クヨクヨ迷っていることがあれば
まずは動け。話はそれからだと背中を押してくれる
時間が勿体無い。
Googleや大手を10社渡り合って得られている
リーダーとしての心構えもいくつか。
この本での感想はひとこと。
まずは動け。
そして、リーダーは共感をして人を動かせ。
Posted by ブクログ
今年30代になったので、普段あまり読まないが、30代のアドバイス的な本を読もうと思い、一番気になったのがこの本。著者は韓国人であるが、約10社の経験があり、現在はGoogleで努めている様子。
やはり優秀な人は普段から努力を惜しまず、行動し続けているのだと実感。当然、元々のスペックは高いにせよ、現在のポジションにつくには生半可な努力では達成できないところにいる。30代が迫ってきたり、30歳になるともう頑張っても遅いのかな?とたまに思うことがあるが、「まだまだこれから!」と日々努力することが必要なんだと感じる。
特に重要だと感じたのは以下4点。忘れかけていることもあるので、30代しっかりと意識したい。
・英語力が全く足りないので、英語の本を毎日1時間ずつ朗読することにした。6ヶ月ほど経つと英語の実力が向上すると共に、自信も回復していった
・毎年12月に欠かさずやっていることがある。1年の主な成果をまとめて履歴書をアップデートすること、親しい人に挨拶メールを送ること、2年後・ 5年後・ 10年後を見据えて、何をしておくべきかチェックをすること。
・企業は問題解決者を求めている。また、問題解決スキル以上に問題定義のスキルが重要。世界共通で面接は「問題発見ー問題定義ー問題解決」という3点をチェックするために行われる。
・消費者の心理には、要求(Demand)と欲求(Desire)の2つがある。要求は必要なもの、欲求は欲しいものだ。