感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ファンタジー物は苦手だなと思いながらも神江真凪の本だから手にとった。やっぱり読んで良かった。
司波と淳行の不器用にも程がある恋に行き着くまでやきもきやきもきさせられた。そのやきもきしてるあいだの愉しかったこと! 美奈と司波のアイデンティティの狭間でウロウロする司波は読んでて楽しい。人魚の一族の設定は彼らの生活の裏付けや司波のトンデモな性格を納得させるのには必要だったと思う。ホテルでの変身後のあれこれには充分堪能。変態の方向に行ったらヤダなと思っていたので、丁度良い加減だったと。
Posted by ブクログ
人魚の息子として生まれ、満月の夜だけ女の体になる司波。
普段は優等生の仮面を被り、その優れた容姿から周囲を欺きつつ、満月の夜は男を手玉に取る遊びを楽しんでいた。
そんな時、豹変した男に襲われているところをたまたま通りかかった高校時代の同級生・榊に助けられる。
司波の人生で、唯一、司波の本性を見破ったような声をかけてきた榊に対して、司波は悪趣味なゲームをしかけることにする。
それは、女として榊を落とす――というものだった。
けれど、実は榊が男しか愛せないと知るや、司波は榊の了承も得ず抱いてしまい――
という話でした。
ちょっとファンタジー要素と執着要素が多めの話。
人魚という設定が完璧に生きていたかどうかは疑問が残るところですけど、まああっても悪くはなかったと思います。
どっちかっていうと、ダークな印象ですが、気持ちがないわけではないので、どろどろ感は薄めなので、読みやすくはあると思います。