【感想・ネタバレ】O・ヘンリーニューヨーク小説集 街の夢のレビュー

あらすじ

短編小説の名手O・ヘンリーの才能は、20世紀初頭のニューヨークで花開いた。浮浪者、探偵、ショップガールに恋人たち……その作品では、人びとの人生の一齣が見事に描き出され、120年前のニューヨークがいきいきと蘇る。「賢者の贈り物」「最後の一枚」を含む小説23編、さらにパヴェーゼ、ザミャーチンの評論も収録。時代背景がわかる解説や挿絵のほか、絵画もカラーで収録した充実の第2弾。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

23の短編と、二人の作家によるO・ヘンリー論、訳者による解説が収録されている。
ひとつひとつの短い話のなかで、読み手の心を掴む工夫が凝らしてあり、新聞で読む小説として人々の興味を引いただろうと思った。
新聞の読者に向けてこれだけたくさんの作品を書くというのは大変なことだ。どれもユーモアと皮肉がたっぷり。世間の話題やその時代の流行を取り入れて書かれた作品たちはきっと誌面で輝いたに違いない。
特に好みなのは「巡回の合間」「賢者の贈り物」「最後の一枚」だった。不思議と親しみを感じるような人間の描き方がなされていると思う。
この本の面白いところは、訳者による解説が一編ごとに添えられているところ。当時のニューヨークの事情に疎くても、訳者が手助けをしてくれるので理解しやすかった。

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2024年04月02日

Posted by ブクログ

120年位前のマンハッタンの日常を簡潔で刺激のあるストーリーで描写した短編集だが、原文を見ていないが訳文の質が素晴らしいと感じた.新聞に掲載される程度の長さで、日常のトピックを巧妙に入れ込んで、人々のやり取りをやや風刺的に記載している.新聞を楽しみにしていた人が多かったと推測される.感謝祭に通りがかった人にご馳走する「感謝祭の二人の紳士」が面白かった.随所に警官が登場する場面が多々あったが、治安維持のためか意外な感じがした.

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2023年08月11日

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