あらすじ
良いアイデアを思いついた! なのに、上司や同僚、顧客などに話すと「もっとしっかり考えて」と言われてしまった……。そんな経験はないでしょうか。それは、アイデアをアイデアのまま伝えてしまったから。アイデアを漫然と頭に浮かべているだけでは、脳は使っていても、考えたことにはなりません。アイデアを価値ある「良い考え」に変えるためには、具体化→構造化→情報補完→取捨選択という手順を踏む必要があるのです。ところが、その手順を教えてくれる人はなかなかいません。できている人は、意識するまでもなく、自然とできてしまっているからです。本書の著者は、コンサルティングファームに転職したことで、「考える」ということに真剣に向かい合うことになりました。そして、いろいろな本を読み、たくさんの先輩から教わり、多種多様なコンサルティングプロジェクトに従事する中で、苦労しながら、少しずつ「考える技術」の体系化を進めてきました。そのエッセンスが、この1冊で学べます。 【本書の内容】●第1章 思考は、積み上げるもの ●第2章 「思いついた!」を「考えた!」にする技術 ●第3章 思考を客観視する技術 ●第4章 思考スピードを上げる技術 ●第5章 相手のことを考えながら、伝える
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Posted by ブクログ
考える為には、テーマ、目的、情報が必要。
EX)新商品開発、新規個客の開拓、既存顧客は誰なのか?どこをターゲットにするのか?何の商品にするのか?
無意識に出来るまでは、順番を意識して考える癖を身につける。
考える手順
着想→具体化→構造化→情報補完→取捨選択
具体化とは、頭の中にあるイメージを言語化していく作業、言葉、文章として書き出す事。ここでは調べる必要は無く、頭の中の考えをアウトプットする。事実と自分の想像を分ける。
構造化とは、情報を整理する事。似ている情報、相反する情報、対立する情報をグループ化する。包含関係にあるのか、前後の関係なのか等。
情報補完とは、上記のように整理した後、足りない情報、発想の狭さに気づく為、情報の抜け漏れを見極め、補完する。
フレームワークが有効。フローチャート、3C、4P、ファイブフォース、6バブルス(戦略的意図、ビジネスプロセス、ふるまい、システム、組織、人材)、SWOT分析等。
取捨選択は、本来の目的から外れた情報、関係性の薄い情報を捨てる。
思考を客観視する事が大切。頑張って考えた為、正当化しがちになるが、紙に印刷したりして、他人が書いたものとして、読んでみる。音読が有効。
言語化にあたって一番大事な事は、結論だけで無く、思考過程や疑問、迷っているポイントをすべて書き出す。書き出す媒体は自身に合うもの。
ストック型のメモとフロー型のメモを使い分ける。
図示する事も大事。グループピング。関係性を整理する。重なりを理解する。EX)20代、若い人。時系列に並べる。処理は横長、開始、終了は丸、分岐は菱形で示す。
相手の事を考えながら伝える。考えた順番では無く、相手が知りたい順番を意識。ホウレンソウを駆使して、考えを深める。