【感想・ネタバレ】京都家守夫婦の白い契り 雪割家の花嫁のレビュー

あらすじ

エブリスタ×宝島社『この文庫がすごい!』大賞受賞作(応募総数1874作品)! 僕の結婚相手は、4回目の結婚に心を閉ざした花嫁だった――。優れた方術士を輩出する京都の名家で元次期当主だった鈴夏文人と、海外との貿易も盛んな大阪の豪商の令嬢・雪割一華の結婚は、出会いから衝撃的で!? 政略結婚とはいえ夫婦になったからにはと歩み寄ろうとする文人に対し、夫婦関係を拒絶し両家にとって円滑で具体的な離縁まで勧めてくる一華。かつて一族の期待を背負った聡明な令嬢だった一華は、ある事件を境に公の場に出てこなくなったという。ぎこちない夫婦生活の中で少しずつ一華を知るほど、文人は彼女の抱える秘密を共有したいと願うようになっていくが、彼自身も人には言えない秘密を抱えていて――。 『家』に縛られ、秘密を抱えていた二人が紡ぐ婚姻譚が始まります。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

Tさんのおすすめ。

恋愛に秘密をからませてひっぱるのは王道パターンだと思いつつ、
事故で顔に傷を負った貿易商の娘と、
その四度目の夫となった方術師の家の次期当主と、
それぞれ抱える秘密はなんだろうと興味深く読んでいた。

ひっぱるなーとは思っていたが、
「金色の魔術師」が出てきたところでかなりがっかりきた。
方術師と魔術師を一緒に出演させるとは、
ショートケーキのいちごの上にあんこをのっけました?
いや、個人的にあん生とか、あんバターが好きじゃないだけで、
この広い世の中、そんなケーキがあっても文句は言いませんが。

しかも魔術師の呪いっておかしいでしょ。
魔術師は魔法でしょ、黒魔術でしょ。
そこは、妖の呪いで良いんじゃないですか?

方術師の業務内容も詳しく書かれてないし、
文字通り命を懸けた呪いの解除も耳に入ってこないというか、
目が滑るというか。

すべては次回作のお楽しみ、ということ?
ああ、話に登場する書庫はうらやましかった。
いろいろな種類の本がある書架はもちろん、
博物館かと思うほど調度品があり、
立派な机や長椅子があって長居したくなる書庫とは、
本好きには夢のようだ。

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2024年01月13日

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