感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
6軍まである早稲田ラグビー監督の、チームメンバーひとりひとりの個別プロジェクトの思考と指針についての記録。
著者が提唱するVSSなるメソッドを説明した後は、選手と独自に立てた目標設定から達成までの道のりに真摯に向き合ってきたエピソードが続く。監督が練習を見ることができるのは1軍と2軍の一部に限定されている。なのにどうして全メンバーの個別プロジェクト管理が可能なのか、信じられない思いで読み進めた。
そしてこんな仮説が頭をよぎった。
ラグビーは相手チームの壁のわずかな隙をこじ開けるようにぶつかりながら、時に思いもよらない発想で創造的にゴールを目指す。当然、そのバリエーションは多く、柔軟性に富むに越したことはない。組織の中での自由度の高さと主体性の発揮具合がカギだ。そのプレーヤーの個性と、選手ひとりひとりの挑戦ストーリーが、ゲームでのゴールを目指す姿に重なって見えるのではないか?と。
ゴールへのイメージは細かく、イロトリドリで良いんだ。監督は、もし立ち止まっている選手がいたら、豊富なゲーム経験と育成経験からその選手に合ったゴールイメージを一緒に描いて、後押しし、期待し、見守る。
人間のコミュニケーションの限界人数は150人程度らしいが、著者にはラグビーと早稲田という住み慣れた環境で情報を圧縮し続けて、その限界を超えた世界を捉えているのかも知れない。ラグビーに詳しい人にこの本で描かれなかった部分を質問してみたくなった。
Posted by ブクログ
色々な人達をまとめることが多くなってきた、最近。
仲間達の…友人の…
そして、何よりも自分への期待の掛け方を間違ってはいけない、と
思い、購入した1冊。
心から購入して良かったと思えた本。
これでもう1段階上に成長できる気がする。
「期待」は自分勝手な自己欲望であってはいけないし、
期待をかける相手と共有もせず、期待を抱いてはいけない。
自分が期待すること、それが本当に相手とマッチしているかは分からないから。
大事なのは、対話。
正しい期待をかければ、人は大きく成長する。
★Key point★
・「期待通りにならない理由」
1、自分勝手な「強制要望」だから。
2、期待のミスマッチに気づいていないから。
3、期待が「あいまい」だから。
・期待をプロジェクト化するのは、VSSマネジメント
V=ヴィジョン:到達したいゴールを描く。
S=ストーリー:現実からゴールまでのプロセスをストーリー化する。
S=シナリオ:現実がストーリー通りにいくように支援する台本作り。
・必ず、スタイル(=その人らしさ)を反映する。
・人は一般的な価値観から生まれる「○○らしさ」という思い込みを作りがち。これを「引力」という。
・人は「多面体」という前提で、あらゆる所から情報を集める。
・スタイルに合った目標の高さを考える。
・(自分について)他人の期待と食い違った場合…
1、相手と期待をすり合わせる
2、期待に応えないと決める。
Posted by ブクログ
早稲田大学のラグビー部の監督が書いた本。期待をかけるとは、相手のスタイルに沿って、その人が望むものに向けて何が必要かを考えること。内容は薄いけど、実例が多くてわかりやすかったです。