【感想・ネタバレ】効果10倍の<教える>技術 授業から企業研修までのレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年09月27日

これまでに学んできたことで、自分の中では当たり前になっていることも多く含まれていましたが。
新しく知る視点や、これまでの知識の整理など、学びは多かったです。

P26
老子の言葉『聞いたことは、忘れる。見たことは、覚える。やったことは、わかる』
聞いたこと10%、見たこと15%、聞いてみた20%、話...続きを読むし合った40%、体験した80%、教えた90%

P39
「構成主義constructivism」
知識は誰かから与えられるものではなく、一人ひとりがそれまでに持っている知識や体験をベースにしながら、『新しい体験をしたり、新しい情報や異なる考え方に出合うことを通じて、自らの知識をつくりだすもの』であるという捉え方

P54
よりよい「学び」をつくりだすためにどうしても欠かせない点
(1)「人間関係の築き方」
(2)「学びの原則」
(3)「学び方のスタイル」
(4)「マルチ能力」
(5)「変化の原則」

P58
「学び」の質と量を左右する九原則
①人は皆、常に学んでいる
②安心して学べる環境が大切である
③積極的に参加できるとよく学べる
④意味のある内容や中身を扱うことでよく学べる
⑤選択できるとよく学べる
⑥十分な時間があるとよく学べる
⑦協力できるとよく学べる
⑧振り返りとフィードバックがあるとよく学べる
⑨互いに讃え合ったり、教える機会があるとよく学べる

P64
コルブのモデルーわかりやすい学び方の四分類
①見る・聞く・読む
②考える
③試す(動く)
④感じる

コルブは、これらのうちどれか一つだけで学ぶのではなく、四つを順番にカバーする形で学んだ方がよく学べると言っています。

P71
学びの星モデルー企業幹部の「学び」から考案された方法
①考える
②振り返る
③行動する
④観察する
⑤他の人たちから学ぶ

P73
教師・講師は、自分が教えられた教え方か、自分の得意な学び方で教えがちです。
しかし、少なくとも半分ぐらい、場合によっては四分の三の学習者は、それではよく学べないことをまずは認識すべきです。
そして。『多様な学び方を持った学習者に対処できる多様な教え方を身につける必要があります』

P74
(4)マルチ能力
人間が生きるために使う八つの力
言語能力、理論的ー数学的能力、空間能力、身体ー運動能力、音感能力、人間関係形成能力、自己観察・管理能力、自然との共生能力
P77の図6に「誤解・差別・偏見」をテーマにそれぞれにあった方法の記載あり

P86
結果は各人任せという「間違った前提」
図1 従来の流れと新しい流れの比較

P88
「学び」で大切なのは、教師や講師が言ったり、パワーポイントなどのメディアで何かを見せたりすることではなく、学習者が言ったり、したりすることです。
「学び」は、教師や講師が語り聞かせることではありません。
学びは知識や情報の学習による「消費」ではなく、学習者によって知識や意味が「生産」されることです。それには、自分のものにするための練習の時間も必要です。

P96
「学びは」
主体的に知識やスキルを一人ひとりの生徒や受講生がつくりだすプロセスです。

一流のレストランや料亭の話、主役はだれか、おいしく食べてもらうには周りの環境も大事
食事の準備をし、給仕するところまでは主催者、企画者、講師でもできるが、実際に食べるか食べないかの判断は学習者に委ねられています。

CMの音楽の話、学びの世界ではいまだにこの効果的な媒体が使われることはありません。

P98 アイス・ブレーキングの一案での部屋の雰囲気作りも

P102
どうしても講義をしないといけない時は、「十五分以上は脳が集中できない」ことも認識すべき

P105
ねらい(目標を)設定する際のレベル
①知識や気づきのレベル
②できるようにするレベル
③使いこなせるレベル
④普及するレベル

P115
『事業としての研修が終わったときが、参加者の活動の始まり』

P124
振り返りの方法
三つのwhat、マッピング、たとえ、用紙に書き込む方法

P131
現状から目標を達成するための方法として「力の分析」
・・・一番下には現状、一番上には目的、矢印を引いて左には力の助けになっている要因、右には妨げになっている要因

P136
プログラム全体の振り返りと評価
・やりたいと思ったことができていたかを知る
・同じ過ちを繰り返さない
・すでにしてしまったことを修正を加えたり、次を改善する
・実際に、何を、どうしたのか詳しく説明できる

SCREW スラング、sexでのたとえ話
Satisfaction 満足
Communication コミュニケーション
Results 結果
Expectation 期待
Worth 価値

P142
職場や生活で活きる研修プログラム
学んだことのたった一割しか活かされていない

P144
なぜ職場に戻ると実践できなくなるのか
5つ、五番目の上司が好意的でない場合は、研修に参加すること自体を考え直す必要がある

P172
「教育」の鍵は、知識よりむしろ「問いかけること」です。教師は、こどもにどう問いかけたらよいかを心得ていなくてはなしません。教育とは、こどもたちがただ「受ける」ものではなく、教えてる者と学ぶ者の共同作業にほかならないのです。

表1 問いかけながら教えていますか P173

P176
生徒からの質問に対する反応の仕方と、質問をした後の待ち時間についての言及
まず反応の仕方については、勇気をもって「わからないな~。どうしたら答えが見つかるかな~」と言ってあげるのがベストな反応の仕方だと言っています。
そして、次のような形で補強してあげると、生徒たちの動機は高まるとも

・さらに説明させるような質問をする
・言い換えて、言っていることを確認する
・質問を言い換えて、そのまま戻してしまう
・「こんなのはどうかな?」という形で答えに近づく質問をしてあげる
・「こんなことは可能かも」という形で提案を投げかけてみる

待ち時間については、私たちは「誰かが話していないと、誰も学んでいないのでは」という思い込みののようなものすら持っているのではないか、とフィッシャーは指摘

P178 思考力 「思考は、六段階にレベル分けできる」
①知識-暗記力(事実やことばややり方や分類などを知っている)
②理解-内容を解釈したり、言い換えたり、説明したり、推し量ったりする能力
③応用-知識を一つの状況から別の状況に移すことができる能力
④分析-全体の中の部分を見つけたり、区分けしたりできる能力
⑤統合-部分を組み合わせて統一された全体をつくりだせる能力
⑥評価-基準を使って情報の価値や使い道を判断できる能力

思考力をどうつけるかの質問、それぞれに対して、校庭のごみ問題を調べる授業にたとえてP180

P184
批判的思考の特徴

P196
ソーシャル・スキル 筆者のイメージに近い内用
・影響力
・コミュニケーション能力(よく聴ける、説得力がある)
・摩擦の解消(衝突を回避できる)
・リーダーシップ(仲間を元気づけられる、目標に向かってひっぱられる/後押しできる)
・変革の促進(変化を起こしたり、ファシリテートできる)
・関係を築ける
・協力・連携(目標に向かって一緒にやれる)
・チームづくり

P203 資料編
アイス・ブレーキングの方法

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年04月20日

[ 内容 ]
授業や研修はなぜ退屈なのか?
従来の講義中心の教え方は、こま切れの知識を複製して詰め込むだけの「工場モデル」と言える。
学ぶ意欲を削がれ、一割程度しか身につかないのも当然だろう。
本書は、「学び」のプロセスを解き明かし、学習者がより活発に効率よく学ぶ方法論を提示する。
「ロールプレイ」...続きを読む「シミュレーション」など、ユニークで効果的な具体的手法を紹介。
特に、今まで見過ごされてきた応用練習や生活・仕事での実践を重視、「学習者に役立つ」教え方を追究する。
教師から上司まで、指導者のための教科書。

[ 目次 ]
プロローグ 私の「教え方」史
第1章 間違った習慣からの脱出
第2章 よりよい「学び」をつくるための5つのポイント
第3章 「学び」のサイクル
第4章 仕事や生活に活かす
第5章 「学び」をサポートするためにすべきこと
資料編

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