【感想・ネタバレ】破小路ねるのと堕天列車事件のレビュー

あらすじ

直也は特技も野望もなく、特に成績優秀というわけでもない、平均的な高校生だ。幸いなことに、最近彼女ができた。文芸部所属のメガネっ娘、八雲ねるの。容姿可憐にして純潔な文系娘である彼女は、ちょっとした指や肩の接触から、ハレンチな妄想の中へ飛翔するらしく、油断すると鼻血を吹いて倒れている。折り目正しいお付き合いを続けているある日、直也たちの高校に電車が突き刺さるという珍奇な事件が起こる。電車は450キロの距離を越えて、まるで、空から降ってきたかのように、校舎に垂直に突き刺さっていたのだ……!『半分の月がのぼる空』でおなじみ、山本ケイジ氏による美麗イラストを大量に添えて、怪奇ミステリ風味の知的青春ストーリーが今、始まる!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

彼女ができました.
デートしてきゃっきゃうふふして何事も無く帰宅.
翌日,学校に電車が突っ込んでるという大事件が.
深夜の学校だったために被害者ゼロだけども
その動機も方法がわからない.
何故なら電車は一階部分に突っ込んでいたのではなく
屋上から垂直に校舎に突き刺さっていたのだから….

フロイト先生もビックリですね.
それなりに面白かったよ.

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2011年11月11日

Posted by ブクログ

“どこからか、何かが裂ける音が聴こえる。
音のほうに首を向けると、遠くにかすむ終端のほうから線路が裂けていっている。
枕木が次々と真ん中でまっぷたつになっていく様子は、まるで鋭利な刃物で肉を裂いていくような爽快さだった。
そして、まっぷたつになった線路が、空中でふたつの相似形の線路へと再生していく......。
その様子は、どこかで見たことがあるような......。

(......あのさ、DNAって、線路みたいに見えない?)

......あ......。
生物の授業のVTRで見た、DNAそのものだ......。
そんなことを思っているうちに、二本の線路の一方は空中に溶けていき、もう一本の線路は、風に舞った帽子が降りてきたかのように、静かに地上に降り着いた。
静寂が周囲を満たす。
なにかの儀式めいた線路の鳴動は、静まったらしい。
しかし、あれは......いったい何だったのだろうか......?
「平行世界との分裂が、これで完了したのだ」
不意に、背後から声をかけられ、口から心臓が逃げ出すかと思う。
振り向くと、コッペリアが立っていた。”

中身はちょっと薄いなー。
ちょっとSFだかファンタジまじりの。
砂男の下りななかなか良かった。
あと後書きも。
そういう視点だったのかっていう。

“「おはよ」
不意に、長机の対面から声をかけられる。
この声は、ねるのさんだ。
ひょっとして、僕の居眠りで待たせてしまっただろうか......そう思って、顔をあげた。
そこには——大きなメガネをカタカタ揺らしながら、

鼻から滝のように鮮血を流す僕のカノジョがいた。

「か......かわいい寝顔だったよ、直也君......うっぷ」
机や床を惨劇的に赤く染めながら、彼女はのんきにそう言った。
「ねるのさん......寝顔見ただけでそんなに興奮しないで」

彼女の妄想力はただごとではない。
特に異性がらみのことになると妄想の膨らみ方が酷いようで、急速に体温が上がり、鼻血を噴いてしまう。学校で、僕となにげない日常会話をしていても、どの言葉から何を連想したのか、たまに噴血して倒れていた。この間の告白のときもそうだ。
中学のときの彼女には、何人ものクラスの女子を血祭にあげてしまったという武勇伝まである(ただし彼女自身の血で)。”

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2011年10月10日

Posted by ブクログ

山本ケイジ先生の挿絵に惹かれて読んでみました。
よくも悪くも「ラノベ」な感じですが、ほんのり
ハヤカワ文庫JAな感じもしました。ちょっと理系?な感じというか。
「セカイ系」な内容とか、キャラ設定なんかはラノベの王道な感じ。
ちょっと展開が速い感じだったので、もちっとページがあったほううが良かったかな、でした。
セカイ系な話と裏腹に、ヒーロー?直也と、ヒロイン・ねるのさんは
凄く普通の子(鼻血はともかく(笑)で可愛かったです。
謎のゴスロリ・コッペリアみたいなベタキャラはちと受け付けませんが。

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2011年03月28日

Posted by ブクログ

PHP研究所立ち上げの新レーベル、ということで手にとってみました。
頁数も多くないので、すっと読み終わります。
セカイ系なんで、もっと、はっちゃけた展開でもよかったかも。
文章がきれいで、好みでした。

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2010年05月28日

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