あらすじ
ゼロから立ち上げたソフトバンクを3兆円企業に育て上げた、稀代の起業家・孫正義。その成功の原動力となったのが、「孫の二乗の法則」である。これは、孫が20代の頃に自ら考案し、以来常に人生・経営の指針としてきたもの。不朽の兵法書『孫子』からピックアップした14文字に、独自に考え出した11文字を組み合わせた「25文字」の文字盤で表されている。孫子の“孫”と自らの“孫”を“掛け合わせる”という意味から、“孫の二乗”の法則と命名された。これを片時も忘れないことで、孫はこれまで幾多の苦難を乗り越えてきた。さらに今、後継者候補にも継承すべく、自ら講義を行なっている。では、私たちが自分の仕事や人生に活用するにはどうすればいいか。その秘訣を本書では伝授。「孫の二乗の法則」を本格的に解説した唯一の書、待望の文庫化!道天地将法頂情略七闘一流攻守群智信仁勇厳風林火山海この25文字の中に、あなたの人生を変える「運命の1文字」がきっとある!
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Posted by ブクログ
ソフトバンクグループ会長・孫正義さんの幼少の頃から高校、大学、ソフトバンク企業迄の歴史や、孫正義さんの人生及び経営哲学を支える25文字、道天地将法、頂情略七闘、一流攻守群、地信仁勇厳、風林火山海についての解説が書かれている本です。孫正義さんの行動力が本当に凄すぎます。この”行動力”を持っているか無いかが重要なんでしょうね~。
Posted by ブクログ
天才経営者の緻密な戦略、戦術、ビジョンを凝縮した一冊。考えに考え抜いたビジネスプランを、25のチェック項目で客観的に評価し、絞り込みさらに推敲を重ねる。その上で勝算7割のプランにしか手を出さない。それでも失敗したら直ぐに撤退する。この本は、起業を志す者、経営者、ビジネスマン全てが読むべき本。長年読み継がれる一冊になる本。
Posted by ブクログ
孫正義のビジネス哲学を25文字の漢字で表現している。
その多くの部分は孫子の文献からとってきたものであるが,約半分は孫さんがオリジナルで自分なりの哲学を表現したものである。
ここまで,自分のスタイルを明確に示している人がいただかろうか。自分の考えが明確であるから,明確なビジョンを持ち,それに賛同する有能な人間が集まってくる。まさにそんな感じである。
孫さんの経営精神を気にしたことがなかったけど,本当に心打たれたって感じ。こんなすごい経営者が日本にいたことを誇りに思わなければ。
25文字の中で僕が感銘を受けたのは「法」。やっぱり大きな組織を闘争鶴人間はつねにルール面も見ているんだね。
Posted by ブクログ
さすが、孫社長!
スタバで一気読み。
あれだけの企業をつくる人は根本の考え(理念)が
しっかりしている。
「勉強になった」という表現よりも「スイッチを入れてもらった」って感じですね。
「二十五文字」しびれます。
Posted by ブクログ
孫さんの話なので、一流攻守群や頂情略七闘は非常によくわかる。孫子の兵法をビジネスにどのように使うのか?見えにくいところもある。
自分のビジネススタイルを25文字に集約し、いつも振り返るのは良い。それも、25歳でそれを考えるのは、非凡である。
「静かにして以て幽く、正しくして以て治る」は良いな。
Posted by ブクログ
ソフトバンクを起業し、誰もが知る大企業まで創り上げてきた孫正義。彼の成功哲学を、その半生と併せてまとめた本。
孫さんの哲学は、5×5の計25マスにまとめられている。1マスにはひとつの漢字。孫子に影響されたものと、自分で生み出したものを組み合わせたのだとか。見た目が堅苦しいかんじがして、最初はあまり読む気になれなかった本。けれど読みやすい文体と、孫さん自身のエネルギーに惹かれてするすると読んでしまった。
この本が良いのは、単に成功哲学の解説ではなく、孫さんがどんな人生を経て今のソフトバンクにたどり着いたのかまで伝えてくれるところ。ふと気づいた時にはソフトバンクはもういまのソフトバンクだったから、創業者についても深く考えることはなかった。だけど成功する人というのは必ずその理由があって、たまたま上手くいくことが継続することはないんだと、なんとなくこの本を読んで思った。
ただ、孫さんのエピソードはどれもケタ外れなので、やっぱり天才もいるんだなぁとは思ったけれど。
Posted by ブクログ
会社の法務部の先輩から借用して読んだ。全体として孫正義氏を美化しすぎている印象は拭えないが、情熱と善良なる信念を持つことの有意さを感じることができた。あとがきに著者である板垣氏の本音が凝縮されているように思う。あとがきを読むだけでも価値はある。25マスなどの方法論はあくまでもテクニックであり、本質ではない。自ら工夫して自分にとって最善のテクニックを探すことが重要と思われる。他者から一方的に教えられただけでは、自らの血肉とはならないからである。自ら考え行動すること、常識を疑うこと。これらが真に実践すべき教訓であろう。