あらすじ
わたしは、だあれ?
“人外の仕業”と噂される事件の謎を解くことで、怪異を封じる力を持つ混河葉介。葉介の助手を務めるのは、とある秘密を抱える義妹・夕緋。
葉介は、幼馴染に起きた不可解な出来事の真相を求め、“怪異を管理する”混河家の一員として、さまざまな謎を解き明かしてきた。
25年前に失踪し、「神隠しに遭った」と噂されていた虹野瑠依珠。彼女が当時の姿のまま、記憶を失った状態で発見されたとの報を受け、葉介と夕緋は調査に赴く。
周囲は奇妙な霧が立ち込めており、外部と遮断されていた。霧の中で瑠依珠を見つけた葉介たちは、失踪事件の現場となった戸黒家の洋館を訪ねる。そこには偶然か、当時を知る戸黒家の人々が集っていた。
葉介は神隠しの真相を探ろうとするが、戸黒家の人々は奇妙な死を遂げてしまい、さらに夕緋も重傷を負ってしまう。
葉介も意識を失うが、次に目を覚ますと、なぜか洋館到着時に時間が巻き戻っているようだった。同じ轍を踏まないように慎重に行動するも、またも戸黒家の人々は死体となって見つかってしまうーー。
繰り返される惨劇の中で、葉介たちは真実を掴むことができるのか?
ワケあり兄妹探偵が「ありえない」謎に立ち向かう、シリーズ第2弾!
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
面白かった!序盤は普通に面白いなって栞挿しながら少しずつ読み進めてたけど、ループ開始から物凄く面白くて読むのが止まらなくなった。 1巻が因習村で主人公と一緒に推理しながら読むミステリーとしたら、2巻は登場人物全滅からのループや悍ましい真実にゾクゾクする感じに、佳二さんのやるせなさ等ミステリーというよりサスペンスな感じで舞台がクローズドの館なのも相まってフリーホラーゲームみたいな感じで個人的に好みド真ん中だった。 あと前巻と比べて吸血鬼としての力や空白帳の応用法などをバンバン使う辺りからオカルトミステリーが好きな身としては好みの方向に舵を切ってて嬉しい。 あと、主人公がたったの1周で真実を解明して次の周で解決に持っていく辺りシンプルに探偵としての能力が高くて良い。推理物って主人公の凄さが分かりづらい所があるから、分かりやすい凄さを示してもらえるのはミステリー初級読者としては助かる。 最後のシーンも心にくるし良かった。 でも、今回も幸せにおなりって思わせる義妹が追加となると、どっかで日常回やって主人公と夕緋も含めて日常を掘り下げてほしくもなるな。最後の水族館みたいな平和な姿をもっとガッツリ読ませてほしい。