【感想・ネタバレ】小川さゆり、宗教2世のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2023/08/12 予約 6
荻上チキのラジオ番組で取りあげられているのを聞き、読んだ。
最初から驚いた。
記者会見に入ってきたFAX。
「精神の疾患で嘘をつくので会見を中止せよ」
しかも、両親の署名入り。
彼女にとって酷なことだったが、結果的にこれも親から離れる大きなきっかけになっている。自分の稼ぎを当てにされるより、どんなに堪えただろう。

祝福2世(信者同士が合同結婚式などで結ばれて生まれた子ども)と呼ばれた宗教2世である著者の生の生活。
当たり前だと思っていた自分の家は、よそと違うことを意識してから、いじめを受け、居場所が教会だけになっていった。両親が教会内でエリートであり、教会での顔と自宅での違いが大きすぎて、信仰が揺らいでいく。さらに厳禁である恋愛でも、教会内でのセクハラを受け、その相談への対処方法にも疑問を持つ。

マスクをしても顔出しはよく決心したと思う。
やはり個人情報などをさらされ、誹謗中傷で体調悪化。それでも発信し続けることを尊敬する。

最後の
恨むのではなく許したい
とのメッセージ、そんなにいい子にならなくていいのに、と感じた。

0
2023年10月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

⚫︎受け取ったメッセージ
子どもは、親を選べない。
宗教2世に生まれた苦しみ、脱会から現在の心境

⚫︎あらすじ(本概要より転載)
旧統一教会の「教会長の娘」として生まれ、絶望の末に脱会した彼女は、なぜ両親から止められ、教会から妨害されても屈せず、「涙の告発」を決意するに至ったのか?「被害者救済法案」成立の立役者となり、「宗教2世」のシンボルになった小川さゆりさんの覚悟の手記、緊急刊行!

〈家族の生活の中心だった統一教会を私はどうして信じるようになり、そしてなぜ脱会しようと思ったのか。与えられた家族の価値観からどのように脱し、新たな家族を築く道を選んだのか。
 この本のなかでこれから書いていくのは、私がなぜ、自分の顔を出して2世問題に取り組むに至ったかの半生です。〉(「はじめに」より)

貧困、いじめ、セクハラ、精神疾患、脱会、結婚、出産、そして告発――
「2世家族」で育った彼女が、壮絶な半生を綴る。



【編集担当者からのおすすめ情報】

教会から妨害を受けても、両親から会見の中止を迫られても、自らの顔を出し、「宗教2世」の苦悩を発信し続けてきたのが小川さゆりさんです。
小川さんは0歳の子どもを育てるひとりの母親でありながら、「この苦しみはここで終わらせないといけない」と懸命に誠実に原稿を作り続け、この本を完成させました。
ここに書かれているのは、画一的な「宗教に染まった異様な家族風景」だけではありません。自分の中心だった教会と両親の価値観から離れ、新たな生き方を自分で選択した彼女の生き方は、「人生の自己決定」という全ての人に共通したテーマを含んでいます。
老若男女、全ての人に読んでほしい一冊です。


⚫︎感想
幼い時からの洗脳から脱会まで小川さんの半生が環境、心情共に語られる。このように、手記を出すことはかなりの覚悟が必要だったと思う。この本が、苦しむ宗教2世に届いてほしい。

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2023年11月21日

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