あらすじ
第14回スニーカー大賞《大賞》受賞!! えん罪により逮捕された少年ムオルは、人里離れた共同霊園に送られ墓穴を掘る毎日を送っていた。そんなある夜、自らを墓守りと名乗る少女メリアと出逢う。彼女に惹かれていくムオル。だが謎の子供カラスから、ムオルが掘っている墓穴は、人類の天敵・死なずの怪物“ザ・ダーク”を埋葬するものだと聞かされる! 混乱するムオルは、さらにダークに殺されるメリアを目撃してしまい――!?
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Posted by ブクログ
学校や家族とうまくいかず、目にとまった本を片っ端から買っていった時に読んだ本です。
私の好きなジャンルではなかったのですが、とても読みやすく、ミステリアスな感じがとてもよかったです。まぁ、主人公はすごい厨二ですけどw
Posted by ブクログ
タイトル通り、甘くて暗い物語です。
化け物を狩る少女がヒロインですが、その戦いが衝撃的です。
爽快さは無く、ただ少女の悲痛な叫びとグロテスクな表現が綴られております。
しかし、だからこそ少年の一途な心、自分を犠牲にしてでも彼女を助けたいという強い気持ちがより感じられるんでしょうね。
その後の展開がとても気になるところで物語は終わります。
続きが出る日が来るのか、気になって仕方がないです(^_^)
Posted by ブクログ
文句の付けようが無い作品だった。
共同墓地という設定が面白い。その設定の中で、不死の怪物、ザ・ダークがしっかりと生きていて良い。
シリアスな作品の中に、上手に恋が入っている。
とにかく素晴らしい作品だった。
Posted by ブクログ
なんか雰囲気だけで★5にしてしまった。それぐらい、他のライトノベルとは違ったいい雰囲気の本作。
なんか表紙や序盤読んでるとすごい暗い感じなんだが、途中メリアと出会い、そして後半にいくにつれて主人公・ムオルが現状に抗いそして終盤で一気に返してくれるところが素晴らしい。
8、9割は暗い話なのに読み終わったあとこの物語を単なる暗い物語と思う人はいないだろう。
Posted by ブクログ
あまりの面白さに、中三の期末テストの勉強を放置して読み終えた作品。
スゲーキュンキュンする。
スニーカー大賞受賞作品だから・・・アニメ化とかするかな?
Posted by ブクログ
冤罪により逮捕されたムオルは、共同墓地に送られ墓穴を掘る労働を課せられる。そこで出会った墓守と名乗る少女メリア。ムオルは脱走のためメリアに近付こうとする。
極限状態に於けるボーイミーツガール。物語冒頭から重苦しい空気に満たされ、謎に満たされています。
ムオルは自分が掘る墓穴が人類の天敵である死なずの怪物「ザ・ダーク」を葬るものであることを知り、メリアがザ・ダークを葬るのに我が身を犠牲にしていることを知る。
はじめは脱走のためだった。しかしメリアに課せられた過酷な運命を知った時、ムオルはメリアのために行動する。
主人公であるムオルの視点で語られる物語は、ムオルの心情を丁寧に描き、その変化を自然なものとします。いや変化というよりもはじめから芽生えていた思いに気付く過程かもしれません。
舞台設定は特異なものです。怪物の設定にはやや無理があるようにも感じます。しかしその設定を巧く利用しながら、少年と少女の物語に昇華されているのです。
この世界だからこそ成し得たふたりの関係。そこに感情の山場を持ってきた上でのラストシーンの素晴らしさ。堪能しました。
Posted by ブクログ
少年向けライトノベルファンタジーとして小さいながら適度にまとまった一作
『サクラダリセット』ほど作者に個性感じないが
『戦う司書』の1巻よりは読みやすい
今後に期待
しかし表紙の「ガー」の位置が面白いな
Posted by ブクログ
ダークな雰囲気がとても好みでした。幸せは人それぞれなんだよな。丁寧にキャラクターの思考を積み重ねているので、最後の結末にもキャラクターが抵抗をさほど感じないという事を、読んでいて納得できた。
今後があったらきっともっと色々と苦悶するのだろうし、カラスについてもいいキャラクターなので、続きがあるともっと深く楽しめるなあと思いました。
Posted by ブクログ
ダークな世界観で繰り広げられるボーイ・ミーツ・ガール。
仄暗い空気感と、斬新な設定が魅力。
作者のデビュー作であり、確かな文章力と、
プロットの完成度から大いに期待された作品だった、が
その圧倒的な評価の高さがプレッシャーとなったのか、一向に続きは書かれず、結局今に至る。
余談であるが2013年現在、別レーベルで違う作品をスタートさせている
Posted by ブクログ
最後のぶっとび加減が
凄く面白かったです!
正直 途中はさらっと読み進んでたんですが
後半!本当、最後の最後あたり、
予想しない行動に出たので
がばっと布団をはねのけて読みました(笑)
この爽快感は素晴らしい。
カラスが好きですー!
Posted by ブクログ
世界観や雰囲気が独特で好きだった。
ムオルとメリアの今後の関係が気になるところ…
戦闘シーンが一方的で物足りなさを感じたが、
心理的な面が切なすぎた。
Posted by ブクログ
再読。大賞受賞、というあおりに負けている作品だけれど、世界観とか、雰囲気は独特で好き。プロローグでどんな鬱話かと思ったが本編中にはほのぼのしている場面もあって和んだ
Posted by ブクログ
えん罪により逮捕された少年ムオルは、人里離れた共同霊園に送られ墓穴を掘る毎日を送っていた。そんなある夜、自らを墓守りと名乗る少女メリアと出逢う。彼女に惹かれていくムオル。だが謎の子供カラスから、ムオルが掘っている墓穴は、人類の天敵・死なずの怪物“ザ・ダーク”を埋葬するものだと聞かされる! 混乱するムオルは、さらにダークに殺されるメリアを目撃してしまい―!?第14回スニーカー大賞大賞受賞。
だと。先に内容を載せてみた。コピペ乙ですなw
この小説、スニーカー大賞受賞というわけで「どれどれ」という意気込みで読んでみたのですが、、、受賞するほどでもなくないか?なんて思ったり。
けど、最初のほうはけっこう世界に入りずらくてなかなかすすめなかった。作品での目線がまったくもって他者だっために読みずらかったです。私だけかしら、、
まぁなれちませばけっこう話に入り込めました。いやーしかし最後に主人公があんなことするだなんて思ってもいいなかった。うん。そこのところは期待して読んでいただければ幸い。期待の使い方まちがえたかも、、、
Posted by ブクログ
ボーイミーツガール イン ダークファンタジー。
絵師買いした。
設定も地味、登場人物も少ない、派手なバトルがあるわけでもない。
取り立てて奇抜なことをしていないのに、魅力がある。引き込まれる。
文章が装飾しすぎとは感じないのに雰囲気があって読み易い、巧い。
ファンタジー苦手だけどこれはいけた。
因みにこのヒロイン、今まで読んだラノべの中で1番かわいいと思いました。恋しました。
Posted by ブクログ
ハルヒ以来のスニーカー大賞受賞作。
面白いけど萌とかはあんまりない感じ。ダークファンタジー。
続きどうするのかが気になるけど、これ1冊で終わらせても大丈夫なレベル。
Posted by ブクログ
冤罪により逮捕された主人公の連れ行かれた先は
薄暗い共同墓地。
墓地という場所のため、出てくる人物は
主人公と、そこにいた老人と、何故かいる少女
それに怪しげな少年。
逃げられないように、と教育された犬がいますが
どうやってここまで教育したのか。
そちらの方が気になります。
逃げようと考える主人公と、何もしらない少女。
ただの気味が悪い老人かと思いきや…という
なかなか悪知恵が働いています。
薄暗い場所で、土を掘り、暗がりにて語る。
静かに、というより、静かな淡々とした話。
そのせいか、最後の光がまぶしかったです。
しかし冤罪…。
犯人、誰だったのでしょう?
Posted by ブクログ
作中一貫して漂う静かに暗い雰囲気はいい。
しかし、物語の核心に迫るまでの序盤中盤が退屈で、あまり身がない話のように感じた。
悪くはない、良いかと言われればまあ、良い。だけどすごくいいかと言われればそれはない。
小説になるための材料がだいぶ足りてない感じ。
Posted by ブクログ
上官殺害の罪を着せられた元少年兵・ムオルが囚人として送り込まれたのは、森の中にある奇妙な共同墓地だった。墓地の穴掘りとして暮らし始めるムオルだったが、掘らされている墓穴は人のものにしては大きすぎる。一体なにを埋めるための墓穴なのだろうか?
夜の墓地で出会う墓守の少女・メリアや、昼間に現れる「カラス」の口からムオルは墓穴に埋められるものの正体を知る。それの名前は、人類の天敵、ザ・ダークと呼ばれていた。
少年ムオルが恋心を抱いた少女のために人類の天敵と戦うストーリーかと思いきや、むしろザ・ダークやメリアなどが持っている謎を解きほぐしてゆくのが秀。事実、ザ・ダークに対しての対抗手段はほとんどなく、相対しても無残にやられているしか術がないのだ。いわばザ・ダークやメリアの有している謎を求心力として進む物語であり、情報開示の仕方が見事。特に「カラス」の配役は見事!
文章についてはやや気取った表現を取るところもあるが許容範囲内、好みにもよるか。
一方物足りなく感じたのは、ザ・ダークの描写があまりされなかったこと。ザ・ダークとはどういったものなのかといった事柄ついては、ザ・ダークの謎を求心力としているため余りなく描写されているが具体的な描写は「六つ足のある虎」や「総身を無数の剣で構成した、長い長い大蛇」など、簡素な描写にとどまっている。
Posted by ブクログ
なんだろう。よかった……し、文章もとても読みやすかったけれど、なぜかあまり心の中に残らなかった。
ふぅーん、の一言で終わってしまう。続きが気になるとかもあんまりないし。
あんまり主人公に感情移入できなかったというか。謎の少年(?)の正体にちょっと引いたのもあるけれど……。
何がそう感じる原因なのかうまく説明できない。ただ、大賞と売り出されているほどのお話かな?とは思います。むしろ大賞として売り出さないほうが良かったのではと個人的に思ったり。続きが出てないところを見ると……。
Posted by ブクログ
“「おまえは誰だ?」
立ち上がりながら、少年は訊ねた。
フードの少女は相変わらず、不思議そうな視線で少年を見ていた。騒いだり怖がったりするようなことはないものの、彼女の心の中には戸惑いと興味が混在しているようだった。まるで道を歩いている最中、卵から雛が孵るところに出くわしたみたいに。
彼女は不自然なほど間を置いて、それこそ言葉が通じなかったのではないかと思うくらいの沈黙のあと......
「メリア・マス・グレイブ<共通墓地のメリア>」
と、言った。
その単語の連なりが少女の名前だと理解できるまで、しばらくかかった。
「......メリア?」
確かめるように繰り返すと、彼女は小さくうなずいた。
続けて少年は訊いた。
「こんな時間に、一体何してる?」
少女は答えた。
「私は墓守り<グレイブキーパー>だもの」
たった一言ですべて説明が済んだかとでもいうように、彼女は——メリアはそれ以上何も言わなかった。”
最後まで読み終わってから最初の2ページに戻ってしみじみ。
黒いけど綺麗。
“「......メリア」
勝手に赤くなろうとする頬を肩で隠すようにしながら、ムオルは口を開いた。
「こないだも言った通り、オレがここに来たのは冤罪で、俺が囚人<オリッド>になっているのはおかしいんだ」
「......うん」彼女が静かに頷く。
「だから俺は、ここを脱走する。ここから出て行く。この穴が完成したら、さよならだ」
その言葉を理解したときメリアの顔に浮かんだ表情は、ムオルの予想していた反応の中で、二番目にすばらしいものだった。
「......うん......。そのほうが......あなたの為だわ」
——驚きと、それから、悲しみ。
彼女が自分と別れることを悲しんでいる。少年はその事実に、加虐的な喜びさえ感じた。そして二番目にすばらしい反応は、一番楽な反応でもあった。都合の良い想像で申し訳ないが、もし行かないでと手を引かれて泣かれでもしたら、どうなってしまうかわからなかった。
けれどどちらにせよ、やるべきことは変わらない。
時間もない。
やるしかない。
今は囚人としての、最後の穴堀りを。
あとは計画がうまく行くことを、それから自分が耐えられることを、祈るのみだった。”
Posted by ブクログ
ダークファンタジー。謎に満ちた世界観が面白かったと記憶している。素材が良いので今後も話を展開させやすいのではと思う。ハルヒ同様大事に育ててほしい。スニーカー大賞受賞。
Posted by ブクログ
物語はライトノベルというには少々固い文体で綴られる。だが、それは作品を通して感じられる暗い雰囲気に合っている。
舞台は墓地であり、基本的な登場人物はごくわずかである。
昼と夜の場面に分けられており、昼はカラスと名乗る少年と、夜は墓守りである少女メリアとの交流が描かれる。主人公は卑屈ないわゆる典型的なラノベ的少年ではなく、冤罪に反発し、労働を強いられる環境から脱出しようとする、外に向かう自我を持つ積極的な少年である。
作中には、囚人をオリッド、歩兵をモグラとルビ振りをする等の設定が見受けられ、舞台は動かないものの、取り巻く世界観を窺い知る用語には事欠かない。主人公が元々は従軍していたことから、文明的には近代に類似していると推察できる。
ザ・ダークという謎の怪物の正体については言及が少ないものの、それがかえってリアリティを出している。個人的にはダークの存在と文明の発達度合いを絡めた話が興味深かった。マルサスの人口論的な観点を作中に持ち出すのは従来のファンタジーには見られないであろう。
くどくど解説を入れるというのは非常に興醒めであるのでこのあたりにしておく。
まとめ的に言うとこの作品は、真の意味で“シュガー”ダークである。
決して内に籠もらない主人公ムオルの気構えは賞賛に値する。と同時に、従来のラノベ的主人公(平凡を自ら口にするような)に見事に打ち勝ったことはラノベの転換期の兆しではないか。
さて、最後に伏線の張り方が素晴らしいということを述べておく。最終的に収束していき、少女メリアの苦悩を解放する展開は、唸らずにはいられなかった。
これから読む方は、最初のページにあるカラーの折り込み絵を見ないで読み始めて欲しい。
そして、最後まで読んだ後に見ていただきたい。
感動が深まることに違いない。
俺が言うのもおこがましいが、本作は大賞足り得る作品だった。
Posted by ブクログ
男子が女子に惹かれていく様を描いた、王道といえば王道のお話。
だた、そのお話が進んでいく舞台が少し特殊であることが特筆すべき部分なのかな?
墓堀りと墓守と、その墓に埋葬されるモノの、特異で果てなく悲しい関係の中で進んでいくお話。
Posted by ブクログ
男の子が自分の目的のために一人の少女に近付きますが、少女の過酷な運命を垣間見るうちに心惹かれ彼女を守ることを決めます。王道ストーリーです。故にどなたにでもオススメですねー。
Posted by ブクログ
う~ん。正直スタンダードなラノベ?それほど特筆すべきとこは無いけどそれが逆に良い感じな気がしました。
続巻は読みたいですよ。はい。さすがは金賞さんですね~♪
Posted by ブクログ
雑誌のビジュアルに惹かれて買いました。本屋で購入、そこんとこ、ちゃんと貢献いたしてます。
感想としては、読んで損はなかった程度には面白かった。
そんな感じです。
けして、駄作というわけではないです。
ただ、前半の三分の二の進み具合がえらくゆっくりなので、タイトルのダークさをあんまり感じることができなかったかなと。
ただ、終盤、ラスト前。
ヒロインのために決断する所は、良かったと思います。
惜しいなと思うのは、主人公にあまり感情移入できなかったこと。
感情移入するには、ちょっと情報が少なすぎる。あと、文章が微妙に読みづらい。
ただ、もっと、これから書いて行けば、面白い物がでてくるんではないかな、なんて思います。
グロイ場面の描写だけは、きわだって良かった。そこは、ちゃんとダークでした。
まあ、でも、書き込みの度合いは、ライトノベルで在ると言うことをかんがえると、この程度でもいい……のかなぁ?
そこんところは、ちょっとまだ、把握できないところ。
二巻目もあるという話しですが。
個人的には、同じ世界観を使った、別のキャラの話しだったら買いたいかも。
まんま続きだったら……
スルーかなぁ。