【感想・ネタバレ】政治学者、PTA会長になるのレビュー

あらすじ

うっかり踏み込んだ先は「魔界」だった…理論も“ご高説"も役立たず!?実践・街場の民主主義1000日の記録
小学生の保護者たちの胸をざわつかせる「PTA」の存在。そんな場所にうっかり義憤に駆られて、政治学者が踏み込んだら……?政治学の思考のフィルターを通して、PTAを見てみたら浮かび上がってきた、「スリム化」を阻むものの正体、「やめよう!
」が言えない大人たち、「廃止」が必ずしもベストではない事情…。そして、コロナで学校が閉ざされた時、PTAが果たした役割とは?
今の時代に合うPTAの形とは、続ける意味とは何か?身近な自治の場「PTA」での著者の1000日を通じて考える、私たちの「自治」の話。

※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください

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Posted by ブクログ

ネタバレ

やっと読めた。
「PTAに入会することを拒否している世帯の子に記念の紅白饅頭は配らなくて良いか」を真面目に議論したり、会合が5時間かかって文字起こししていたり、みんな憂鬱だったお月見会を防災会に発展的解消したり、ポイント制があったりベルマークやったり、色々面白すぎて抱腹絶倒だった。岡田さんのユーモア溢れる記述から浮かび上がる、日本の民主主義の根本的問題、ルールを作れない、変えられないというところにもしっかり表現が行き届いていて、あっという間に読み終わってしまった。最高すぎる!

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

リーダーは状況に合わせ、不透明な未来に対しての決断を示し、結果を真っ先に受け止める者であるのに対し、オペレーターは先行事例や計画を忠実に実行し、安定的な結果を確保するための管理人である。
とことん問い詰めて考え、読み、書き、議論してきたという政治学者の自負に対し、「言葉を受け入れる基盤のない人に伝わらない言葉を投げつける」未熟さというミスマッチ。
「やりたいからやる」というボランティアの本質は不平等であり、公平などにはつながらない。

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2023年12月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小学校教員の身からすると、本当に申し訳ない限り。
はじめの方にある教員の書かれ方(総会中の虚無っぷりとか)が、リアルすぎて…でも読み進めていくと教員の、本当に手が回らない(回せない)実情が浮き彫りになっていって…
…電話回線2つが当たり前だと思ってた。世間でうんざりするほど言われる教員の社会経験の無さは、あぁ本当にそうなんだな、と

私含め先生方、本当に余裕がないし、時間がない。そんな中でも、時間が取れる年度始めに、この本を読めてよかったと思う。勤務校でもするべきところはスリム化を進めていきたいし、少なくとも親御さんに寄り添っていきたい。

もう職員室に置きたいというか、校長先生に読んでほしいな…

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2024年04月07日

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