【感想・ネタバレ】松下幸之助が考えた国のかたち 「無税国家」「収益分配国家」への挑戦のレビュー

あらすじ

このまま推移していったならば、やがて日本は経済破綻する。個人の経済破綻もさることながら、国家経済が破綻するということであります。(中略)私は私なりに考えておるのです。しかし、そうは申しましても、私はあすで満八十八歳になります。もう声もあまり出ませんし、足ももうひとつ達者でございません。(中略)しかし、こと国家の現状というものを考えてみますとき、この身はどうなってもこのままほうっておいたらいかん、なんとかしなければいかんという気分は、年にかかわらず、まだ私にも湧いてくるのです――昭和57年11月、松下幸之助はこう語った。一人の経営者が持した重税に対する憤りは、憂国の情とあいまって、やがて大きな活動になっていった。その活動にかける想いは、三年前に設立した松下政経塾に集う若者たちに託された。無税国家・収益分配国家という構想の提唱活動にいたるまでの、松下の活動の軌跡を年代順に整理したのが本書である。

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Posted by ブクログ

+++ ヒットしたフレーズ +++++++++++++++
・23歳の時に松下電器を創業、51歳の時にPHPを設立、85歳の時に松下政経塾を開塾。
●「愛国心」。誇り。美点。長所。
・日本の政治がよくない一つの原因は、政治を裏付ける「宗教」的なものがないこと。
●日本産業株式会社。総理大臣はその社長、役人は社員、国民は株主。そうなると「税金」は投資。政府は投資に見合った「配当」を国民にしないといけない。
●「無税国家」。「収益分配国家」。
・「国是」。一国の繁栄のために欠くことのできないもの。信条。努力目標。(”鎖国”、”富国強兵”など)
●法治国家は中進国。権力や武力で秩序を保ている国は後進国。それさえもできない国は未開。法三章でも栄える国が文化国家であり先進国。国民の道徳性や良識が高くなければならない。
・世界のリーダー国の一員として我が国独自の「ものさし」をもって他国の模範となる道を見出すべし。

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2010年06月10日

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