【感想・ネタバレ】カラット探偵事務所の事件簿 2のレビュー

あらすじ

≪あなたの頭を悩ます謎を、カラッと解決いたします≫――閑古鳥の啼く「謎解き専門」の探偵事務所に持ち込まれた七つの事件を、探偵・古谷が鮮やかに解決!<年上の女性からの誘惑>に悩まされる高校三年の従弟が持ち込んだ「小麦色の誘惑」、密室状態の事務所から盗まれたあるものを見つけ出す「昇降機の密室」、偶然井上が遭遇した駐車場の追突事件の真相を暴く「車は急に……」、リンク切れになったネットのクイズ記事の解答を知りたいという「幻の深海生物」、三十六年前に義絶した弟の死の通知と共に届けられた絵画をめぐる「山師の風景画」、事故で急死した父親が残した秘伝のたれのレシピを探す「一子相伝の味」、古谷の<運命の人>西田カレンから依頼されたストーカー疑惑を解決する「つきまとう男」の七つのファイルを収録。リアルな日常生活の中で謎解きの面白さを追求する、ミステリの名手による連作短編集。シリーズの新たな展開を予感させる、衝撃の第二弾!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

今回も安定の細かさでした。

最終話の、File 12「つきまとう男」について、第一巻の内容踏まえて、ネタバレします。

容疑者2人に尾行に関して…
・p.297の井上の視点で ”黄色のパーカーを着た男が、青いドレスの女性と二人で外に出てきた"
・p.309・p.310の古谷の視点で "カレンともう一人のホステスが…" "…一緒にエレベーターで下まで降りた"

…ん?ホステスの数合わないじゃん、と気づき、読み返してしまった。こういうところがトリックになるのは、よくあることなので、今回は平凡なのかな~、と思っていたら、エピローグでニヤついてしまいました。「そっちね!」という感じでした。

・p.323の "謎を突きつけて、それが解けない間は依頼人と探偵と言う関係性で(追加料金なく)繋がっていられる" は、p.282でカレンが井上不在のときに、事務所に訪ねて来て "居心地が良い" "ときどきお邪魔したい" というのは、古谷狙いだったのかと納得
・p.324の "他にも小さな目的…(中略)…古谷の携帯番号およびメールアドレスを知ること" は、p.293・p.294で、古谷が携帯を持っていないことに対して、"呆然と見つめる" "失望の表情を隠そうとしない" 等、やけに大袈裟な表現するな、と思っていたら、そういうことだったのね、と納得

そして、井上(笑)のついた嘘と心理
p.282でカレンが井上不在の時に訪ねてきたことに対して、"しかも俺がいない間に" "胸中の苛立ち" と嫉妬心を持ち、p.324で「古谷が妻子持ち」と嘘をついて復讐、トドメを刺している(笑)

p.324・p.325
「そもそも古谷が悪いのだ。たとえ男の側にその気がないのが明らかだったとしても、独身の男女をあんな狭い部屋で二人きりにさせて、もし間違いがあったらどうする気だったんだ」
→これは、井上をカレンの部屋に先に行かせたことのように見えるけど、実は、カラット探偵事務所の古谷と井上のことなのか。第一巻を読んだ人なら分かる(笑)

「あのときは嘘だったけど、今では嘘じゃなくなってるからね」
→えっ、その後、古谷は妻子持ちになる!?相手は井上?今後の展開が気になる!第三巻も読みます!!

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2022年12月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後のページはにやにやしちゃったよw
言ってやったぜ〜みたいなw

山師の話のお兄さんみたいな、お金持ちで心の貧しい人ってやだなあって心の底から思ったよ。

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2013年07月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読んでからかなりたってから書いているので、一言だけ。最後のそれだけでまぁこの巻は意味があった、ということじゃないだろうか。

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2017年12月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おそらく国内で唯一の謎解き専門を謳った探偵事務所である「カラット探偵事務所」を舞台とした6つの短編からなる日常の謎系のミステリの第二弾。
第一弾は最後で,ちょっとしたサプライズがあったが,今回はそのようなサプライズはない。その点は残念。
ただし,書き下ろしのFile12「つきまとう男」に仕掛けられたトリックは秀逸。西田カレンという人物が実は男というトリックであり,そのことはカラット探偵事務所の1の最後の部分,井上が女性だったという部分とも繋がっている。タイトルの「つきまとう男」とは,実は西田カレンのことを意味するというのは,なんとも乾くるみらしい言葉のトリック。
また,「あのときは嘘だったけど,今では嘘でなくなってるからね。これもまあ,一種の時間差トリックということで」という最後の一文は,古谷と井上が結婚し,二人の間に子どももできたのかな,思わせる一文で,ここも少しニヤリとできる趣向だった。なんだかんだで,古谷と井上という二人の登場人物は結構好きなキャラクターである。
キャラクターの魅力はあるものの,7つの短編は短編としてのデキはそれほどよくない。やはり乾くるみは長編向きの作家かなと思ってしまった。一番好きな作品は,File11「一子相伝の味」かな。キャラクターの魅力も考慮し,ちょっとおまけの★3で。

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2015年09月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

カラット第2弾。
記者の性か、まとめて編纂して提出するという形の報告書。
最後に著者らしい驚きの一言がプロローグとして述べられている。

二人結婚したんだー。

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2015年08月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

時系列でまとめてみたいなあと思わせるね。これ。この2を書いてるときは,1を見せていないということだと思ったけど…短編のつながりで全体をつなげてみせるってすごいね。そうそう,1の終わりがfile20だからあと少なくとも7編はあるから3まではでるのよね。

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2012年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

強く印象に残るようなトリックを扱った作品はなかった。
この手のライトミステリは、林真紅郎シリーズだけに絞ってくれてもいいかな? という印象。

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2014年09月15日

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