【感想・ネタバレ】国家戦略とインテリジェンス いま日本がイギリスから学ぶべきことのレビュー

あらすじ

日本人が「イギリスの情報機関」あるいは「スパイ活動」と聞いて、思い浮かべるのは「MI5」や「MI6(SIS)」などの近代的組織、すなわち映画『007』シリーズでジェームス・ボンドが活躍したような世界である。しかし本書で紹介されるのは、それよりさらに歴史をさかのぼった時代の話である。「イギリス情報部の歴史は、MI5やSISの設立よりもずっと早く、エリザベス一世時代の宰相ウォルシンガムに始まったのであった。しかもウォルシンガム以降、クロムウェルの時代にはジョン・サーローという“スパイマスター”が出現したし、あのナポレオンとの戦いでは、のちの『エニグマ解読』に匹敵するほど重要な暗号解読作戦が実施されていた」という。長年、イギリスがどのように情報を扱ってきたのかという歴史の「核心」が、本書によって明らかになる。その核心を知ることで、日本の外交と政治はより一段の高み、深みへ到達することができるだろう。

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Posted by ブクログ

主にイギリスのインテリジェンス体制と、政治や国家戦略との関連性を、歴史を交えながら丁寧に論じております。
意思決定者と情報・分析部門の距離感の難しさ、評価と振り返りによるブラッシュアップの重要性などを学ぶことができました。
そして、イギリスのインテリジェンス体制は、様々な失敗体験を得て、今に至っているということも。
著者が述べている様に、日本のインテリジェンス体制は、どの様な仕組みに改変されていくのでしょうか。

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2017年05月07日

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