あらすじ
ヒトとは――? 人類の本質に迫る問いにテンション高めで挑む人々のバチバチな生存競争(サバイバル)が秀逸!――冲方 丁(作家)
第21回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作です。
大学院で霊長類学を研究する季華が所属する研究室に、米国企業からコンゴでの道路建設に関するアセスメントへの協力依頼が舞い込む。
調査対象であるボノボの生息地を目指してコンゴの大地を進む調査隊。彼らは森の中から助けを求めにやってきた少年に出会う。
その矢先、調査地付近の村で人々が何者かに惨殺され――。霊長類学の聖地で繰り広げられる、衝撃のパニックサスペンス!
【著者について】
美原さつき(みはら・さつき)
1986年生まれ、大阪府大阪市出身。滋賀県立大学・滋賀県立大学大学院では環境動態学を専攻。現在は衛生管理会社に勤務。第21回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞し、本作でデビュー。
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Posted by ブクログ
ストーリーはとても面白かった。
ずる賢くて攻撃力もハンパない猿、怖い。
しかし皆様も書いておられるように、なぜ女性主人公があんなに性格ブスなのか。
真面目な良い子キャラにしても面白くないけど、物語的にも主人公がウザい必要はなく、ただ多くの読者をイラッとさせるだけ。
単なる作者さんの好みかな?
名前忘れたけど、あの異端視されていた学者さんにもうちょっと救いが欲しかったなぁ。
少なくともイックンジュッキの存在を誰よりも早く認めていたんだから。
Posted by ブクログ
まるで映画を見ているような、ワクワク感がずっと続いたお話だった
霊長類学にはまったく詳しくなかったが、研究の地方フィールドワークを少しでも感じる事が出来たし、まだまだ世界には未確認の生物がいるかもしれない、という可能性を感じた
冒険小説のような感じもあり、学術書とまでは行かないが専門的な所もあり。しかし結構バトルも激しく、グロ体制ない場合は注意
そして、主人公の大学院生季華の性格が、かなりぶっ飛んでてサル愛というか、霊長類への探究心は凄まじく、まったく共感できないが、そこが良い
研究者とはあそこまで突き抜けていないと、出来ないんだろうな
ただ、解説を読むに主人公の性格に修正が入ったようで、タダでさえマッドだったのに、そしたら修正入る前はどんなだったんだろうと気になりました
とにかく個人的には面白かった
Posted by ブクログ
とにかく恐ろしいイックンジュッキという怪物の存在が大き過ぎて、ホントにこんな動物いたら世界的なニュースにもなるだろうなと思いました!肉食動物を敵と見ないしていますが、その中に人間も含まれているというのはまあ納得してしまいますが…コンゴだけでなく、世界中で絶滅危惧種の動物に対しての意識も芽生えさせてくれる話でした。
Posted by ブクログ
霊長類について研究している大学院生の父堂季華。アメリカの企業から依頼を受けた指導教官の黒澤らとともにコンゴにボノボの生態調査に参加する。現地の調査地点に向かう一行の前に親を亡くしたという少年が現れる。拠点の村に少年は保護され調査が始まるが、何かに殺された多くの肉食獣の死体が発見される。その夜、何者かに村が襲われ…。
このミス文庫グランプリ受賞作だが、ミステリー要素はなし。パニック映画的な感じ。イックンジュッキという新種の霊長類に襲われて、生命の危機を感じる中でサルを愛する季華が見たものとは。
季華の性格がだいぶ個性的。正直自分勝手で自分を高く見積り過ぎてて、うーん…。序盤はそれが特に顕著なので読み進めるのが結構苦痛。ある程度進むと慣れるし、最後はだいぶ改善されているのだけど。
あと、ビーリャ少年がかわいそうだった。何も信じられないね。
Posted by ブクログ
面白かったが、期待してたのと違った。
主人公を始めとする研究者達の旺盛な探究心が、読者の私にも伝わってきてワクワクしながら読めた。
ただ、題名に禁断領域とあったので、SFホラーを予期していた。
未知の生命に脅かされる手に汗握る展開を期待していた。
実際にはそういう側面はあったが、主人公達は銃を持った屈強なコンゴ人達に守られていたため、私はそこまで恐怖を感じなかった。
また、B級お約束の間抜けな事をして死ぬ人物も出てきたり、展開も全体的に安っぽく感じた。
ただ、人と獣の違いは何か?
などのある種哲学的な問いはとても面白かった。
主人公のキカが自分の欲求にとても素直で、獣っぽい側面が強いのも作者は意図しているのかもしれない。
イックンジュッキの設定もすごく練られていて面白かった。
登場人物も、欲望に真っ直ぐな主人公のキカを始めとして本当にみんな魅力的だった。
主人公は尖った性格だから嫌いな人も居ると思うけど、私は好きだった。
全体的に、秘境探索小説としては凄く面白かった。
題名をイックンジュッキの森から、禁断領域イックンジュッキの棲む森にしたのは失敗だったと思う。
今の方が購買意欲は湧くけど。
後書にあった作者の次回作の構想も面白そうだったので、楽しみ。
Posted by ブクログ
メインテーマとはずれた伏線と、ハッピーエンド、登場人物の理由のよくわからない性格の変化があまり好みではなかった。
学者たちの研究対象への愛の様や、研究の臨場感は面白かった