あらすじ
第18回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作『紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人』の続編! 野良猫虐待事件をフィギュア造形の蘊蓄(うんちく)で解決し、父を喪った少年の心を印刷の蘊蓄で開く。さらに、凶器が消えた奇妙な殺人事件の謎をコスプレの技術で暴く!? 新たな相棒・フィギュア作家の團(だん)と共に、紙鑑定士・渡部がさまざまな事件に挑む。紙の薀蓄が楽しめる全三作の連作短編! ※本書は2022年3月刊行の書籍『紙鑑定士の事件ファイル 偽りの刃の断罪 』を文庫化したものです。
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Posted by ブクログ
紙鑑定士シリーズの2作目。
今回は短編3作。
猫への虐待と紙粘土、
アメコミフィギュアと不良紙に、
コスプレ殺人と紙のペーパーナイフと続く。
短編のせいか、蘊蓄部分とストーリー部分のバランスが悪い気がした。
蘊蓄部分がちょっと多い。
前回の方が、ストーリーというかミステリー部分が面白かった。
前作の妹を探してほしいと言う依頼からくる緊迫感か、
「人柱」の持つ不気味さのせいか。
それとも、
前回登場のディオラマの持つ陰の雰囲気と、
今回のフィギュアの陽の雰囲気の違いのせいか。
陽と陰と言っても自分の勝手なイメージで、
ディオラマにはCSIのグリッソムを苦しめた模型殺人のイメージがあるせいかも。
今回も父親の務めていた会社に入社した理由もはっきりしなかったし、
社長令嬢との関係も進展しなかったのも少々不満。
Posted by ブクログ
今回はフィギュア作家の團との出会いから始まって、フィギュアやその素材、果てはコスプレなどに関連する謎に直面します。フィギュアが題材なのでガレキ要素が強いです。ガレージキットの歴史にも触れられていて、なかなか楽しいです。