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Posted by ブクログ
世界政府総統である私的軍隊『ブラックローズ』に無事に入り込み、尚かつ、隊長へと昇格したルカ。
実は彼は、あらゆる毒を体内に取り込ませ続けられ、身体に流れる血が毒の成分を持っているのだ。
彼の目的はただ一つ。
総統の暗殺。
口付けする事のできる距離まで近付ければ、いとも簡単に総統を暗殺する事ができる。
そのために、総統に一番近づく事のできるブラックローズ隊長の地位まで駆け上がったのだった。
ブラックローズ隊長の仕事は総統の警護と隊員の修正。
醜い薔薇は芽のうちに摘んでしまうのだ、と言った総統は、ルカが隊長になってからというもの「墓穴が増えないのはなぜだ?」と聞いてくる。
また、前任の隊長であるカウフマン少佐は、ルカに対しアドバイスするふりをして状況を楽しんでいる。
みんなが狂った価値観を持つ中。
ルカの義兄であるルイは、ルカを守るために、ルカには誰も殺させないと宣言する。
ところが、彼の父であるオオガミ大佐は総統の恐るべき計画を口にする。
それは、解毒剤を彼の選んだ血統のものにだけ渡し、毒ガスで人類を浄化してしまおうというものだった。
タイムリミットは60時間……
ルカの総統暗殺は間に合うのか、また、それに対するルイの決断は……
という話でした。
狂った人たちの中で、唯一狂っていないルイだけが孤軍奮闘。
とてもかわいそうなことになっています。
残り時間が60時間と切られたので、その間に出来る事は限られていて、全員が全員あっちそっちこっちに狂っている状況で、ルイにできることはなんなのか……
いつの時代も正気の人間だけが損をするようにできているものなんですよね。
次が最後なのかな? 続きが出てないようなので、手に入ればまた、感想を書きます。