【感想・ネタバレ】自然をこんなふうに見てごらん 宮澤賢治のことばのレビュー

あらすじ

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木の芽の宝石、春の速さを見る、醜い生きものはいない、風の指を見る、過去へ旅する…
自然をこんなふうに感じとってみたいと思わせる、宮澤賢治の57のことばをやさしく丁寧に紐といた一冊です。

「銀河鉄道の夜」も「注文の多い料理店」も、宮澤賢治は、おはなしの多くを自然から拾ってきたといいます。
それらの言葉から、自然を見る視点の妙や魅力をエッセイストの澤口たまみさんが優しくあたたかな目線で綴ります。

読めばきっと、こういうふうに自然を感じとってみたい、こんなふうに季節を楽しみたい、と思わせてくれるはずです。

■内容
プロローグ 宮澤賢治が教え子たちに伝えたこと

パート一 立ち止まってみる そばにある感動を見つける
パート二 感動するこころと向き合って 発見を言葉にする
パート三 新たな発見に出会う 視野を広げて
パート四 つまらないものはない 先入観を捨ててみる
パート五 暮らしとともにある自然 よりよく自然とつき合う
パート六 自然を見つめるこころ 幸せを願う

エピローグ 宮澤賢治が遺した、もうひとつの思い

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

北アルプスのような高山帯にある悠なる大きな自然ではなく、どちらかというと身近にある里山の自然の風景が浮かぶ。写真、文章とも美しいなという気持ちを掻き立てられる。ただ美しいという感情だけではなく、著者と賢治の言葉が自然と触れる喜びを伝えてくれるので、山に行きたいなという気持ちに誘われる。季節ごとに、思い立ったときに手を伸ばしたい一冊。

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2023年08月21日

Posted by ブクログ

宮沢賢治に作品は教科書でしか読んだことがなかったけれど、この本を読んで是非読んでみたいなと、特に『春と修羅』は読みたいなと思った。小岩井農場にもいってみたくなった。
賢治の作品に出てくるカタカナの響きがステキ。グスコーブドリとかカンパネルラとか、グララアガアとかのオノマトペも。そして、科学の知識に基づくお話しも多くて大正時代に書かれたものなのよね。
海外のことも知っていたようで非常に博識な方だったのだなと。
私の理想の暮らしは、自然をこんなふうに見ながら感じながら生きることだと共感を覚えた。

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2025年11月24日

Posted by ブクログ

宮澤賢治の作品に対して、この本の作者が解説してるって感じの本。

宮澤賢治をふわっとしか知らないおいらからしても、なるほどと思う言い回しも多かった。自然に対して、こんなにアプローチしてたんだな、とか、宮澤賢治をこうやって読み解くんだな、こうゆう印象なんだな、みたいなのをいろいろ感じられたん。

あと写真が異常に綺麗( ˙-˙ )
写真の中の自然な景色と、それを言葉で表現する宮澤賢治と、その言葉の解釈を説明してくれる作者さん、って感じに楽しめましたんฅ(*‎´꒳`*ฅ‪)ꪆ‬

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2025年05月14日

Posted by ブクログ

写真とコンセプトと宮澤賢治のことばに星。
文は、賢治作品に疎い私にはやさしくなかった。
知らないカタカナや、ノリが多かった。
宮澤賢治の良さを知れたところは良かった。

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2025年03月30日

Posted by ブクログ

作者は賢治と同じ盛岡に生まれ、そこで暮らしているエッセイスト、絵本作家。
タイトルはストレートすぎて、もう少しなんとかならなかったのかと思いながらページをめくった。すると、賢治の言葉と作者の言葉が溶け合って、賢治の風や星、鳥たちが生き生きと浮かびあがってきた。読み進むうち、賢治をこう理解するのか、と案外深いところに辿り着いた。
賢治の言葉を追いかけて20年の、作者の想いが生み出した力作だと思う。

賢治の法華経と朴の花、春の修羅に秘められた想いと、それをなぞる言葉の秘密。思いがけない発見ももたらしてくれた1冊。

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2024年12月15日

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