【感想・ネタバレ】掃除屋のふたり１のレビュー

初野ふみの

魔獣の『汚れ』と戦う姉弟の物語──。

天才魔術師の姉・リグティアと、心優しき弟・セオドアが繰り広げる、お掃除ファンタジー開幕!!

魔術装置の発明により、魔術が誰でも使えるようになった時代。
人々は便利な生活を送っていたが、その代償により、『汚れ』をまとった魔獣が現れ、人間を襲うようになった。
天才魔術師・リグティアと、その弟・セオドアは、掃除屋として『汚れ』と対峙する。

[氷樹 · ★★★★★]

魔術師の姉と、力仕事担当の弟、ふたりのコンビネーションでまるっとお掃除！
魔術が当たり前にある世界観で、魔道具という便利で汎用性もある道具の流布により、自然界の生き物が魔道具からの汚染物質で攻撃的になっちゃうという。
SDGs的な環境影響の話題として時代に沿ってて教材童話絵本みたいな感じのお話。
絵も綺麗で読みやすい。2巻で完結なのでグダグダしてないのでオススメ。

＃ほのぼの ＃深い ＃カッコいい

[ブクログ · ★★★☆☆]

電子でコミックを読まないので
こうやって書籍化したものを
貸してもらって初めて知る作家さんが増えた。
まだまだ裾野は広いなぁ。

２巻完結のこの物語は
魔法があたりまえになって
はやくもそれを「機械化」しはじめた
ファンタジーな世界が舞台。
普通はおとなしい魔獣が
「汚れ」によって凶暴化するのだけど
それが本当に物理的な「汚れ」として見えて
きれいに洗ってあげたら鎮静化する
という発想がなんかおもしろい！

今や貴重な本物の魔術師である姉リグと
力持ちで優しい弟セオのやりとりもいいわ。