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匿名
惹き込まれるストーリー
村上作品でおなじみの形容の美しさ、現実にはあり得ないことなのにそれが現実に起こっているかと錯覚させるような筋立て。スピード感ある交錯する壁の中の世界と外の世界の描写。
40年前に書かれた中編作品を書き直したということを差し引いても不思議な村上ワールドは健在。中だるみすることなく一気に読むことができたのはやはり緻密な人物設定、物語の筋立てによるものだろう。
Posted by ブクログ
数十年ぶりに春樹作品を読んだ。はじめは、独特の雰囲気や耳や目に膜がはったようなセピア感が懐かしくワクワクしながらだったが、やっぱりまどろっこしい…。表現や堂々巡りの回想録、そこ広げるイミは!?と悶々としながら読み進めた。
生と死、陰と陽、自分と影、深層心理と超自我…いろんな条件が複雑に絡まるパラレルワールドで、どこが繋がってるのか結局分からないことばかり。でも、それでもいいよね、だってそういう作風なんだから、と思わせる外圧に負けて?、読後感は悪くない。
あの子は影だったのかな?サブマリンと繋がったのは子易氏のサポートから?子易森って意味シン?…とモヤるのも、春樹ワールドにハマる演出なんだろうなぁ。