【感想・ネタバレ】ツノゼミ ありえない虫のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

写真集のように美しい図鑑。
拡大写真と原寸大の写真が、同ページにあるのも嬉しい。

ヘルメットツノゼミやハチマガイツノゼミのデザインセンスに痺れる。

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2017年04月15日

Posted by ブクログ

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チェック項目10箇所。昆虫のひとつの小さなグループで、これほど形の多様なものはいない。本書を通じて生きものの形の豊かさ、すなわち生物の多様性に一人でも多くの人が愛情と慈しみをもっていただければ、これ以上の喜びはない。ツノゼミは名前にセミとつくけれど、セミとは異なるグループの昆虫だ、体調数ミリしかないごくごく小さな生きもので、植物の汁を吸って生きる平和な昆虫である。ツノゼミの奇抜な角の役割はほとんどわかっていないが、いくつかの種ではその機能を推測することができる、ヘルメットツノゼミの丸く大きな角は、わずかな部分でしか体とつながっていない、敵につかまるとその部分が取れて、残った本体は逃げおおせることができる。ツノゼミの奇抜な容姿は、ほかの生きものに食べられないための工夫であり、生きるための技なのだろう、アリのような強力なあごも、ハチのような毒の針ももたないツノゼミにできる、最良の保身術なのだ。ツノゼミは、、余分な糖分を水とともに体の外へ捨てている、ツノゼミのおしっこにふくまれる糖分は非常に多いのだ。アリにとってツノゼミが出すこの甘い露はとても魅力的、甘露欲しさに始終ツノゼミにつきまとう、ツノゼミはつきまとうアリを怖がることはない、アリの方もツノゼミを攻撃しようとは思っていないようで、その関係はまったく友好的なものである。じつはありは甘露をもらう代わりに、ツノゼミの護衛を引き受けている、アリがそばにいるおかげで、ツノゼミはクモやほかの昆虫などに襲われにくいのだ。アリの甘露好きは筋金入りで、ときには1匹のツノゼミに40~50匹のアリが押し寄せて、遠くから見ると黒い球が枝についているように見えることがある。ツノゼミの寿命は種によって異なるが、長くても2~3ヶ月、私たち人間にくらべると、とても儚い命である。

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2013年05月24日

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