【感想・ネタバレ】エシカル白書 2022~2023のレビュー

あらすじ

これからよりよい社会をつくるため、また2030年に迫るSDGs達成のためにも、エシカルというものさしが必要不可欠です。
本書は、これまでエシカルに全く触れてこなかった生活者・企業人から既に実践を重ねている有識者まで、幅広い読者のニーズに応えることを目指しまとめた日本初の「エシカル白書」。
巻頭対談にはジャーナリストの国谷裕子さんをゲストに迎え、新型コロナウイルスが明らかにした社会課題、気候変動や人権などの問題、メディアのあり方まで様々なテーマを取り上げ、エシカルな世の中の実現に向けた危機感と希望を語り合いました。
本書の前半では、客観的に情報を整理する白書として、サステナビリティが必要とされるようになった社会的背景の解説や国際機関発行のSDGsに係る統計データなどの読み解き、エシカル消費についての認識・意向がわかる調査など幅広い知見を提供しています。
後半にかけては、エシカルを取り巻く日本国内外の動向についてまとめ、海外の先進事例の紹介やサステナビリティ関連の著名な識者の論考を通じ、日本のエシカルな取り組みの未来に対する示唆を提供することを試みました。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

最近よく耳にするようになった「エシカル」という言葉。SDGsに関連した語だとはわかっているが、どことなくよくわからない感じがあり、敬遠してしまっていた。

読んでいく中でありがたかったのは、さまざまなカタカナ語に括弧書きで意味が振られていたことだ。国際的な問題でもある、環境や人権の話と関わりが深いので、カタカナ語がどうしても出てくるが、よくわからないまま進むということのないように工夫されていた。

内容としても、広くさまざまな問題を取り上げているし、わかりやすい。国際的な動きと日本の動き、そしてわたしたち一人ひとりにできることが整理されていた。

読んでいて感じたのは、日本の対策の遅れだ。そして私たち個人が無関心でい続ける限り、現状は変わらないということだ。後手後手に回っている現状を嘆くだけではなく、希望を持って行動をしなければならない。一人ひとりの力は弱くても、個人の声が企業を動かし、さらに政府も動かすことができるはずだ。

現状を変えることは難しいことだが、本書で述べられている「希望を持って活動し続けること」には大変意義を感じた。私も地球に生きる1人として、未来に目を向けていこうと思う。

0
2022年06月23日

「社会・政治」ランキング