【感想・ネタバレ】田中耕太郎―闘う司法の確立者、世界法の探究者のレビュー

あらすじ

戦前、論壇人、東大教授として大学自治を守ろうとした田中耕太郎。戦後は文相に就き教育基本法制定に尽力。復古主義・共産主義を排し新憲法を強く支持した。参院議員を経て最高裁長官就任後は10年の在任中、松川・砂川事件など重要判決を主導、「反動」と誹られながらも脆弱だった司法権を確立。退任後は国際司法裁判所判事に選出される。激動の時代、学界・政界・司法の場で奮闘し戦後日本を形作ったカトリックの自由主義者の生涯。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最高裁長官を歴代で最も長く務めるなど、戦後日本の司法制度の発展に尽力した田中氏だが、若い頃には「政治や経済の世界は全然興味がなく」、ヨーロッパ留学の道中で六法全書を海中に投げ捨てたというのには驚いた。学者や宗教活動家など様々な人々と接しながら、大きな志を持つようになり、それを遂げていく過程に興味を惹かれる。

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2025年06月10日

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