あらすじ
こんなに気軽で愉しいクラシックがあったのか!――よく耳にするメロディーだが曲名は知らない。思い出があるのに最近聴かなくなった。映画やテレビ、ラジオでよく聴く。とにかく、親しみがあり、やけに懐かしい。そんななじみの曲、気軽に愉しめるクラシックの小品300曲を集めた解説書。長いこと探せなかった曲に再会する手引きに。標題300曲の他にも数多くの曲が登場。便利な曲目索引付き。初めてクラシックを聴いてみようという人も、懐かしい曲にめぐりあいたいと思う人にも!
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Posted by ブクログ
音楽の源流とも言われるクラシック。
楽譜が発明された後、宗教音楽のバッハを始め、娯楽化に貢献したハイドン、メロディメイカーのモーツァルト、ベートーヴェンは貴族から庶民へのエンタメ化、アイドル的人気のリストやショパン、オペラの天才リヒャルト・シュトラウス、国民楽派のスメタナやドボルザーク、伝統音楽への回帰にこだわったブラームス、その他チャイコフスキーやストラヴィンスキー、ラフマニノフなど天才を経て印象派のドヴュッシーやラヴェル、この流れで映画音楽のジョン・ウィリアムズへと系譜は続く。
つまりジャズ、ポップス、ロック、ブルース、フォーク、ソウル、クラブ、ラップなどはクラシックの支流ともいえる。小難しいやたら長い楽曲だけではなく、クラシックの中にも、メロディアスな小品がたくさんある。
例えば、有名な曲だけでもドボルザークの「ラルゴ」、ドヴュッシー「亜麻色の髪の乙女」「アラベスク」「牧神の午後への前奏曲」「夢」、サティ「ジムノペディ」、ヨハン・シュトラウス「美しく青きドナウ」、スメタナ「モルダウ」、サン・サーンス「白鳥」、モーツァルト「アイネクライネナハトムジーク」、ラフマニノフ「ヴォカリーズ」、エルガー「威風堂々」、ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」、ワーグナー「ジークフリート牧歌」「タンホイザー」、ベートーヴェン「エリーゼのために」、ショパン「別れの曲」「子犬のワルツ」、シューマン「トロイメライ」、ラヴェル「ボレロ」「亡き王女のためのパヴァーヌ」、バッハ「G線上のアリア」、シューベルト「野ばら」、チャイコフスキー「花のワルツ」「白鳥の湖」、ハチャトゥリアン「剣の舞」、クライスラー「愛の喜び」など300作品を解説したのが本書です。
また、曲名索引もあるが、作曲家索引も欲しかった。さらに、およその作品制作年や平均的演奏時間などの情報もあればなお良かった。