あらすじ
「タイなんか奴らは毎日食ってる。イワシにしろ。あれの焼き立てが、いま一番うまいんだ」と、実母の葬儀ではイワシをふるまい、参列者を喜ばせる。「ワシは決断したら一瀉千里だ。実行に手間取っていると、決断に対する異論が出てくる。細心の準備でかかるから、異論はゼロだ」と、「日本列島改造」を成し遂げる。豊かな発想力、類いまれな決断力と実行力、あらゆる人を魅了した人心掌握術等、田中角栄の「凄さ」を伝える名言を、人間味溢れるエピソードとともに紹介。厳しい時代に光を放つ、天才の言葉の数々。
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Posted by ブクログ
なんというか豪胆な人だったんだなあと。
読む前は“詳細は全く知らんけど何かの事件で捕まった元首相”ぐらいの知識しか無かった。
でも本書のエピソードを読むと予想外の一面があって、なかなか興味深かった。
厳しいながらも面倒見は良く、気配りもできて頼りになる。
今時こんな上司が居るだろうか。
こういう人の下で働いたら、大変だろうけどめっちゃ勉強になりそう。
発言内容や考え方も古臭くないし、「確かに!」と頷ける部分も多い。
他者を思い遣れる人に付いて行きたくなるのは、今も昔も変わらない気がする。
Posted by ブクログ
ロッキード事件以降の落ちた田中角栄しかリアルタイムでは知らないので、上り坂、絶頂期の田中角栄の発言、エピソードは新鮮だ。
政治家は兎角悪く言われやすい職業だが、政治家を目指す時点で、公共心は高いのだろうし、海千山千の世界で生き残り、権力を維持している時点で、人としての魅力、能力は、一般人とは異次元なのだろうなあ、と思った。
田中角栄のような凄みのある人が、再び現れてくれることを期待してしまう。今、市井に埋もれている未来の角栄、出でよ。