【感想・ネタバレ】二ノ丸くんが調査中 黒目だけの子どものレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

都市伝説につい頼りたくなってしまう心の弱さに共感する。人間関係やコミュニケーションに行き詰ったとき、腹の探り合いや言葉のやり取りをすっぽかして一気に解決してしまう超常的な力は魅力的に思える。
心の壁は自力で乗り越えていくべきものである、という教訓の強いエピソード。今日太と二ノ丸くんの関係と対比になっている、たぶん。
世にも奇妙な物語っぽく映像化するとしたら、と想像してみるのも楽しい。
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○おたけさんのねがい
・『いつかまたりんごの木の下で』という都市伝説の宿った本のタイトルがなんとなく意味深に思えた。どういう話なのか、作者はどんな人だったのか、この本に都市伝説が宿ったのは偶然なのか、ちょっと気になるところ。

・おたけさんは何者なのか。昭和のふるくさい本、すすで真っ黒に汚したような顔。

○透明人間の名札
おたけさんのねがいや前巻のトンネルは、じっくり悩んだうえでの過ちだったけど、この話はあんまり悩んでいない。切羽詰まると排他的になってしまうタイプ。

○黒目だけの子ども
・二ノ丸くんが都市伝説を追っかける理由、民俗学を重視する理由が明らかになる回。

・バッタに白目がなく、人間にはある理由が面白かった。自然科学と人文科学の交差点。

・真偽を見極め、謎を解く。文系であれ理系であれ、そういう営みを大切にする人ってなんとなく好きだな

○まぼろしのプラネタリウム
・宇宙に行けるというのは、本物の宇宙なのか、宇宙の形をした異空間の可能性もありうるんじゃないかとか。

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2018年05月20日

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