感情タグBEST3
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ミンキーモモやコロポックルや魔法に夢見て育ってきた私には、前半のウキウキわくわくは堪りませんでした。こんなステキな世界があっていいと思う。お守りにしたい一冊です。
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人生に疲れた時に、そっと読み返してみたい良作。
世界には、いろいろな優しさやロマンがあって成り立っている場所もあるのだと実感できるような作品。
世界観としては児童文学に近く、大人が主人公だが、メルヘンチックな小物類が多々出てきたり、黒猫が旅のお供をしていたりと、少女心をときめかせる仕掛けがたくさんあって懐かしい気持ちにさせられた。
世の中に、こんな風に砂糖菓子のような物語があってもいいと思う。
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やっと手に入れて、とうとう最後のページをめくってしまった。
序章 魔法の始まり/第一章 黄昏のひなまつり/
第二章 花のもとにて/第三章 不思議の庭/あとがき
律子さんの頭痛を気にしながら読んだ序章。
初めの出会いは粘り強くやって来たお雛様と穂乃花。
桜の時に出会ったのは化け狸と敬。
不思議な少女は公園にいた。守っているのは子猫たち。
そして考えるのは命のこと、生き方のこと、想いのこと……
『不思議カフェNEKOMIMI?』看板には 「?」もついてたのと少し混乱 。 (^ー^* )フフ♪
猫のファンタジー
読んでいて心地く、優しくて暖かい登場人物に、優しい気持ちになれるファンタシー物語で素敵な作品。不思議と違和感なく現実世界の話に上手く溶け込んでいてほっこり。
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ファンタジーです。
魔法使いになった律子と黒猫のメロディー。あらゆる制約から解き放たれた存在となって、空を飛ぶ車で旅をする。
魔法って便利ね。と言いつつ、一抹の寂しさも抱えて日々を過ごしていく。登場するキャラクターはどれも魅力的だと思います。廃校に住む妖怪たちも、それを連れて都会に行っちゃう先生も愉快です。
ただ、彷徨い続ける存在の寄る辺なさも感じてしまいました。
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優しいファンタジーの世界でした。しばらくミステリーなどを読んでいたので、心が浄化される気がしました。
毎日真面目に働き、余暇に紅茶を入れて読書や音楽を聴き、謙虚に生きてきた律子は50代半ばで死ぬことになるのですが、奇跡が起きて、前に飼っていた猫のメロディや他の猫たちと、空飛ぶ車であちこちに旅行しながら、そこで出逢う、少し人生に迷っているような人達を美味しいご飯やお茶で、幸せにして行くお話です。
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ファンタジーなんだけど、嫌味なく読めたのは
作者や登場人物の、日々の小さなことに幸せを感じたり、自分以外の人の幸せを願ったりするピュアな心に心洗われたからだと思います。
素敵なヒーリングストーリー。
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すっごいファンタジーな1冊。
実はゴテゴテのファンタジーはちょっと苦手で…
でもこちらの1冊は、こんな世界であったらいいな
って思えるほっこり話が詰まってる。
優しい気持ちになれる1冊。
どんな人生を送りたいのか。
いつでもどこでもやろうと思えばできる!
もっと前向きに生きたかったとか、色んな人と接したかったとか、可愛い服たくさん着たかったとか…
私も悔いのないような生き方をしたいなあ
そして主人公の律子のような存在になってみたい!
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律子は猫の魔神によって人の生を終えたあと、魔法使いになる。
世話していた猫たち、植物たちの魂と共に青いキャンピングカーで旅をする不思議カフNEKOMIMIを営む。
あやかしたちの健気さに胸を打たれる短編集。
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大人向けの、大人が主人公のファンタジー。
ゆったりとした時間を紡いだ物語。
登場人物の心、取り巻く風景、支度するご馳走たち…どれもが丁寧に優しく描写されている。
そんな風に毎日を過ごしたい。
魔法のおまけ付きなんて最高だ。
今の私はまだ、もう少しテンポよく話しが進む方が好みで、律子さんと誰かのNEKOMIMIでのひと時をもっとたくさん読んでみたかった。
でも、もう何年かしたら、また読んでみたい。
もっとキラキラした空想の世界を楽しめるくらい、ゆったりのんびり出来る日が来たら。
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誰かを幸せにしてあげたかった、と言うけれど、律子さんは自分のそばにあるものを大切にできるひとだと思う。
出会った人や関わった人にそっと寄り添うって誰にでもできることじゃない。
律子さんと出会えた人はやさしい何かを受け取っている。
個人的にはひな人形のお話がとても好きです。
我が家にも祖母から贈られたひな人形があるので、子供の頃のお雛まつりを思い出しました。
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日常ファンタジーな物語。
シンデレラの魔法使いに憧れていた主人公の女性がある日、訳あって善き魔法使いとなり、愛猫たちと街を旅していく穏やかで優しいお話し。
優しさに溢れた世界観だけれど、
戦時中の話や民俗学などどこかハッとするところも。
私たちの知らないどこかで、
魔法は本当にあるのかもしれない。
カフェnekomimiはあるのかもしれない。
あったらいいな。
そんな気持ちになる1冊でした。
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優しい物語。
化け狸さん、自分で化け狸って言っちゃうのね。
あとがきもまた優しくてほっこり。
削られた文章も読んでみたかったな。
時の狭間の中で忘れられてゆくような、
忘れられてきたような、
小さな祈りや命をひとつひとつ大切に掬い上げてゆく、そんな物語です。
ささやかな、小さな魔法の物語。
あとがきより。
素敵な優しい時間でした。
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よくあるファンタジーかと思ったけど、
最後のあとがき読んで腑に落ちた。
この話は魔法使いが救われる話なんだな。
主人公がちょっと良い人過ぎて、
鼻につくのは置いといて、
人生の終わりがこういう形なら
死ぬのも怖くないのかも。
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著者の本を涙無しで読んだことはないのだが・・・
本作も涙、涙・・・
タイトルから想像する「ちまたに良くある不思議なお店の物語」
著者で言えば「コンビニたそがれ堂」シリーズみたいだけれど、
ちょっと違う。
ネタバレ気味だけれど、不思議を起こすのは、主人公自身なのだ。
人間だった彼女は、今、善い魔法使いとなって、他人にささやかな幸せを運ぶ。
あとがきによると、病が流行、異国では戦火が絶えず、
人の命が軽い・・・
「『こんなときだから、あなたの、わたしの、時としてささやかに思える生には
意味があるのだ』と、綴りたかったのかもしれません」
ましてや、著者も私も、人生半世紀を超え、
自分の人生を振り返った時、ため息をつくこともしばしばあるはず。
(誰でもそうだよね、きっと)
この人の小説を読むと、ああ、同じ空気を生きてきたんだなぁと
感じさせられる同世代。親近感は自ずと高まる。
だから、なおさら、共感の嵐だったのかも。
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村山早紀さんの百貨の魔法が好きで、今回もタイトルにひかれて読んだ。平凡で変わらない毎日がとっても幸せなことだと、再確認できる本。主人公と同じでちょっとしたおしゃれや素敵なカフェでのお茶など、ついもったいないと我慢してしまうけど、後悔しないように、カフェにも入ってみよう。と思わせてもらった。明日はくるとは限らないのだから。
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あれ、なんでだろう。
今まではこの作家さんのこの手のお話、優しい気持ちで受け止めてきたのに、今回はなんかモヤッとしちゃう。私の性格が変わった?気持ちにゆとりがない?生きてるうちに生きてるものとしっかり向き合おうよ、って、魔法じゃなくて、ありったけの自分の思いや言葉でぶつかろうよって、思ってしまった。
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律子さんと年代的にドンピシャだったので、魔法の話はそうそう!そうだったと懐かしく読んだ。
ただ、中盤から登場人物の想いを延々と書かれ、感情が押し付けられてくる感じで「これって啓蒙本だっけ?」と思ってしまった。
こんなんだから、私は魔女にも妖怪にも会えなかったのかな(笑
もっと猫や魔法や不思議なことが書かれてたら☆5だった。
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優しい話。閑かな町で一人でそっと暮らす50代の律子の最後のときに訪れた奇跡とそこから始まる新しい日々。お料理上手な店主と猫たちの不思議カフェに出会ってみたい。
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律子が魔神に出会い魔法使いとして幸せを届ける話。私もカフェに行って律子さんや魔神達に会いたい。狸達妖怪の心配りや雛人形の健気さにグッとくる。この優しい人ではない者達と交流したい。この小説の中で生きたい。村山早紀さんの小説はしんどい時に温もりを求めて読んでてめちゃくちゃ効く、明日の活力。
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最初、取り止めのないコテコテの文章に少し戸惑ったが読破。「思わぬ病が流行り、それがなかなか収束せず、海の向こうでは悲惨な侵略戦争が続いていて、毎日失われてゆく命が多いこと、その扱いが軽すぎることに苦悩し呻吟することの多い日々」に「忘れられてきたような、小さな祈りや命をひとつひとつ大切に掬いあげてゆく、ささやかな、小さな魔法の物語」思いは伝わったが…魔法に逃げるのは…。
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少し不思議な物語。
限りある命と引き換えに愛猫と永遠に生きることを選んだ女性。
そして大切な者たちを連れて旅に出ることに。
主人公の女性の生き方が、日々のささやかなことや時間に幸せを感じながら、大切に生きている姿がとても印象的で、限りある命=時間だからこそ、こんな世の中だからこそ、些細なことがとても大切に感じました。
追記
ファンタジー色が強い印象が残り★3に。
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主人公は律子、50歳代まで地味に生きながらも弱っている猫を見つけると放っておけない優しさの持ち主…近所から譲り受けた植物やゆかりの品など彼女の家には多くあった。ある日再び弱っていた猫と帰宅した律子は、耐えがたい頭痛に襲われ以前譲り受けた魔法のランプに願いを託す…。魔法のランプから猫の魔神が現れ、律子を「善い魔法使い」に変え、飼い猫のメロディと猫の魔神と共に旅を続けながら、出逢う人達の幸せを願うストーリー。
絵本のような、ストーリーでしたね!だけど、優しくあったかい気持ちだけじゃなく過去にあったこと、今起きていることにも目を反らすことなく訴えてくるような…そんな印象を持ちました。ささやかだけど、あったかい魔法にちょっぴり癒やされました…。
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思っていたよりファンタジー色が強かった。
魔法使いになった律子さんが使う魔法は、ごく小さなものだけど、出会った人々が一生忘れることがないであろう、優しさに溢れたもの。
どの章もほっこりした気持ちで読んだ。
でも、周りの人がどんどんこの世を去るのに、自分一人が存在し続けるなんて、私はとても絶えられそうにない。
魔女になるのは無理そう。
Posted by ブクログ
夢の中をふわふわとたゆたうような心地良さがありました。
見えないけれどある世界が実は近くにもあって、人の願いや想いをサポートしてくれている。
希望を持つことを忘れなければ人生は好転する。
そんな物語に好感を持ちました。
Posted by ブクログ
贅沢ではないけれど、猫と植物と住んでいる町を愛していた律子に突然の死が訪れる。
しかし彼女の前に現れた魔神が、彼女と愛猫のメロディを"人(猫)ならぬもの"にかえ、彼女の第二の生が始まる。
最初から最後まで愛と優しさに満ちていて、そこにほんの少しの寂しさ哀しみが混じる。
何度もこみあげてくるものを抑えながら読んだ。
死ぬことは確かに怖いけれど、でもじゃあ彼女のように"死ぬことのないもの"になりたいかと言われると、それもまた怖いように思う。
ともにいてくれる存在がいたら違うのだろうか…?
Posted by ブクログ
また優しい物語に出会えた。慎ましく丁寧な暮らしをする律子さん、最初だけでも素敵な物語が始まる予感があったのに突然世界がガラリと変わる。例えば永遠の命が手に入ったら…魔法使いや神様たち、妖怪たちは本当に優しい心で私達を見守ってくれているのかもしれないと思えた。
Posted by ブクログ
とても都合の良い設定ばかりなので夢を見たい人にはオススメだけれど素面で読むには少しキツい部分もあった。
大人のおとぎ話であるということを理解した上で読んだ方が良いかもしれない。