【感想・ネタバレ】伝説の校長講話 渋幕・渋渋は何を大切にしているのかのレビュー

あらすじ

「共学トップ」渋幕、渋渋。両校の教育の本質は、「自調自考」を教育目標に掲げたリベラル・アーツにある。その象徴が半世紀近くも続く校長講話だ。中高生の発達段階にあわせ、未来を生きる羅針盤になるよう編まれたシラバス。学園長のたしかな時代認識と古今東西の文化や思想、科学への造詣――前半は、大人の胸にも響くこの「魂の授業」を再現。後半は読売新聞「時代の証言者」を大幅加筆。銀行員から学校経営者に転じた田村氏が、全く新しい超進学校を創り、育ててきた「奇跡」を振り返る。

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Posted by ブクログ

この本一冊で、中高一貫校の6年間(渋幕・渋渋)がイメージできます。早い段階(随分昔から)で生徒を意味もなく校則で縛り付けることへの疑問をお持ちになっていた校長先生。本校にも是非来ていただきたい。学校関係者必読かもしれません。

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2023年05月20日

Posted by ブクログ

前半は6年間の学年毎の校長講話の内容、後半は渋幕・渋渋の歴史。
後半の方が興味があり、スラスラ読めました。

この校長講話を咀嚼し未来へ繋げられる、この学校の生徒さんはやはり頭がいいですよね。

こんなブレない方針を持った、人間性のある校長先生がいたら、難しい反抗期世代の子どもも保護者も救われそうです。

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2023年05月26日

Posted by ブクログ

渋幕、渋渋と聞くと、あの超進学校ね、と言われるほどの有名校であると思う。有名があるが故に長い歴史があるようで、まだ創立40年にも満たない比較的新しい学校であり、当初は生徒募集にも苦労したという記述があり非常に驚いた。開学前のエピソード、開学してから取り組んできた教育、学校の根幹である考え方など非常に学ぶべきところが多かった。

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2023年03月22日

Posted by ブクログ

人間が人間らしい文化を作り上げることができたのは、「時間」があることに気づいたから

リチャード・ホーフスタッターによると、「知性(インテレクト)」はインテリジェンス(知能)に、謙虚さ、ユーモア、人間性を加えたもの。
そのためAIは人間の代わりにはならないのではないか。

レヴィ・ストロース「構造主義」=人間は自由には思考できない。自由に思考しているように見えてある構造の枠の中でしか思考できない


ヨーロッパ的な自由とはギリシャ哲学が源流にある。
神様との契約で人間は生きているため、契約してる部分は神の言うとおりにし、あとはアリストテレスが説いた「共通善」を守りながら自由に行動する。


ヨーロッパは弁証法が主流
両方の説を比較し、統合するやり方

デュルケームの考え方
「類似による連帯」=農村などの仕事
「分業型の社会」=分業型の仕事
農村型から分業型への転換によって、個人という意識が生まれた

人間が当事者意識を持てる仕事はテクノロジーに任せない。
人間の尊厳が傷ついてしまう

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2023年09月29日

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