あらすじ
ハマコー氏の遺作!「こうやったら、人生を大失敗するのです。もうすぐ逝く私が、最後に遺す懺悔の数々!」これまでの失敗の数々、懺悔、政治の裏側……すべてを洗いざらい明かします!(目次抜粋)●逮捕前日、「熱帯夜ツイート」の謎と背任罪逮捕の真相!●東京湾アクアラインは、アメリカ西海岸まで伸びる予定だった!●「ラスベガス・カジノ事件」の嘘、実はカジノはやらなかった!?●「四十日抗争」の舞台裏、すべて入念なシナリオが!など、最後だから明かせる82年の「怒涛の人生」のすべて!(前書きより)これから書く私の遺言は「こうしたら人生を失敗する」というサンプルです。考えに考え抜いた末、最後に遺したいものといえば、これくらいしか思いつかないのです。そうです、成功例ではありません。「こうすればうまくいく」という本はたくさん世の中にあります。だから私の最後の本は「こうしたら失敗する」というものにしようと思いました。私のこの遺言は、これから遥かなる未来を生きていく皆さんへの最後のメッセージです。これが皆さんの、生きていくための一助となればこれほど嬉しいことはありません。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
印象に残ったフレーズ
「1票の重さはだいたい1万円」
私はハマコーさんの現役時代を知りません。
バラエティに出ているハマコーさん、Twitterで「だう」と言っているハマコーさん。
そういったハマコーさんしか知りませんでした。
なので、書かれている時代背景で知らないものも多く、本当に「すべてを明かしているか」は判断がつきません。
ただ全体を通して思ったのは、政治は「カネ」なんだなということ。
幾度と無く出てくるカネというフレーズ。話のキーになるのがカネであることがほとんど。
ああ政治ってそういうものなんだなぁと思いました。
Posted by ブクログ
ヤクザから政治家へ。ハマコーの幼少期から現在に至るまでの歩みを書いた本。ハマコーを知るには重要な一冊だが、言うほど情報量が多くはない印象。まだまだ、本当に言いたいことがあったのでは?…。ただ、本文でも述べられていたが、「昨日の友は、今日の敵」とは、まさしく信頼、裏切りの中で生きてきたハマコーの人生そのものを如実に表していると思う。戦後日本政治は長い間、完全に腐敗していたことがうかがえる。
読むに当たり、本書の中でたびたび登場する時の有力者の人物像の理解が難しい。所々に説明があるのだが…。少しでも、日本政治に興味を抱けた一冊であることに異論はない。少しずつではあるが、日本政治が良くなっている事実もまた見逃せないと思う。
Posted by ブクログ
実際は墓場の中まで持って行ったことの方が多いのだろうなあ。
懺悔の章で金で票を買ったことについて記述していたが、
ここまでストレートに書かれ謝罪されると笑ってしまった。
もちろん笑いごとではないのだが。
Posted by ブクログ
今夏になくなったハマコー最後の本。まさに遺言。
まえに田原総一朗の本を読んだ時と同じ感覚で、政治が非常に生々しく感じる一方で、その時代をリアルタイムで知らないことからどこか物語を読んでいる印象を受けた。しかし、清濁合わせ呑むことが政治だということは公然と言われていることだけど、ここまではっきりと裏事情を書いた人も珍しいのではないか。ハマコーにとっては裏事情なんかじゃなく、当然のことだったんだろう。
自分で自分の道を決めていく生き方が、彼の魅力になったんだろう。
たしかにああいう人は政界には少なくなった気がする。それを是とするか非とするかは人それぞれだが。
Posted by ブクログ
2011/06/26-ラスベガスのカジノの話に興味がそそられた。田中角栄のピーナッツとカジノの掛け金の金額がほぼ同一なのは、本人ならばこそ知ることができるわけである。2011/06/29
Posted by ブクログ
YUIGONという言葉に期待したのだが、本当に言えないことが沢山あるんだろうなと思う。もう少し語って欲しかった。 ただ著者の日本に対する熱い想いはヒシヒシと感じた。